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| 2002年01月03日(木) 静かな日々。望んだ日々。 |
| 「寒いねぇ」「寒いですねぇ」 夜勤明けの朝。僕と看護婦さんは今日もまた誰も来ない受付の玄関をホウキで掃いていた。 「あなた、正月一度も休まなかったわねぇ」 看護婦さんが白い息を吐きながらそう言う。 「いいんです。僕は」 と僕はうつむきながら言う。なにがどう「いいんです」なのかわからないけれど。 今年は、努めてそうしたせいか、とても静かな正月を送ることができた。 夜更かしするでもなし、飲みすぎるわけでもなし、知らない人と一夜を過ごすわけでもなし。 どういうことか、正月に飲みにでかけると、いろんな知らない人と仲良くなれる。 いつになくおめでたい日なのだからしょうがないけど、 正月は「袖触れ合うも多少の縁」が「多大な縁」と変化するらしく、 今年は、なんだか、この調子で、いいことが、ありそうだ! と変な勘違いをしたりして、一緒に飲んでいた女の子といかがわしい建物で休憩をしたりするのである。 今年は仕事の関係上という名目で――それはただの言い訳なんだけど―― 飲みに行くことはなかったが、もし、今年も新年に飲みに行ってたら、 過去を顧みずに、そんなことを繰り返してたかなぁ。と思ったりする。 「で、いつ休むの?」 看護婦さんが塵取りを構えてそう言う。 「5日に休みます」 僕はその塵取りにゴミを入れながら言う。 「どっか行くの?」 看護婦さんが塵取りの中に入ったゴミを眺めながらそう言う。 「はい。コンビニに弁当買いに行きます」 僕は塵取りに入りそこなった細かいゴミをホウキで再び散らしながらそう言う。 |
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