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| 2001年12月23日(日) 安息の場は何処へ。 |
| 午後2時。僕はまだ布団の中。 携帯が鳴る。後輩から。 「先輩!病棟で先輩と栄養士さんがデキてるって噂でもちきりですよ!」 君たちは、昨日の僕の哀れな姿をどう判断してそういう結果に持っていったのか。 「ホントなんですか!」 嘘に決まってるだろ。そんな用件でわざわざ電話しないでくれ。 続けて友人から電話。 「ねぇ〜暇なんでしょ〜今から来るね!」 「ただいま〜」 数十分後、いつものセリフで部屋のドアを開ける。 しばらく部屋で話をして、買い物に付き合ってもらう。 「ねぇ、私達ってクリスマス前のカップルに見えるかな」 僕はクリスマス前のカップルがどういうものかわからない。 「ねぇ、ティファニーのネックレス買ってよ〜」 僕たちはその辺の純粋なカップルじゃないからネックレスは買わない。 長々と買い物に付き合わしてしまったので、 「ご飯でもおごろうか」と珍しく僕から持ち掛ける。 「やった〜!ピッポッパッ。もしもしお母さ〜ん。今日ご飯いらないから〜」 さて何処に行こうかしら。と考えていたら携帯が鳴る。 「もしもし!先輩!何やってんスか!鍋!鍋!」 いつもの後輩がいつもの大声で話す。僕はこの後輩から電話がくる度に、 耳から受話器を遠ざけなければならない。 「鍋?何、鍋って?」 「くわぁぁぁぁぁ!!先輩っ!鍋!忘れてたんスか!今日先輩たちと鍋する日ですよ!」 「あ」 すっかり忘れていた。 「もうみんな集まってますよ」 時計を見る。19時30分。鍋が始まる時間。 ちらりと友人を見る。明らかに不満そうな顔をしている。 「ごめん、忘れてたんだ」 「もう、お母さんにご飯いらないって言ったもん」 「ごめん、本当にごめん」 「わかった。じゃ、ティファニーのネックレス買って!」 ムムム。 「わかったよ」 「何!?何!?聞こえない!?」 「わかんないよ」 「はぁ!?聞こえない!何言ってんのよ!」 「わかったよ!」 「何が!?」友人は満面の笑みを浮かべている。 「ティファニーのネックレス」 「を?」友人は満面の笑みを浮かべている。 「買います」僕はとうとう敗北宣言をした。 「やったー!!忘れないでね!約束だよ!はいっ!指きりげんまん!」 友人が小指を出す。 僕は人指し指を出す。 これが僕の最後の抵抗だった。 |
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