2001年11月23日(金)  悪癖。
僕の悪い癖。食事を摂りながら本を読む。
家で食事をする時と、職場での昼食の時は必ず小説を読みながら食事を摂る。
今までいろんな人に、この悪い癖を非難されてきた。
 
どんな不味い食事でも面白い小説を読むととても美味しく感じる。
僕にとって小説とはおかずの1つなのだ。
 
その分、僕は食事の時間にかなりの時間を要する。
職場の同僚が椅子を並べて昼寝をする頃に僕はまだ2個目の唐揚げをつついているという具合だ。
彼女や友人と食事をするときは我慢する。
我慢をすると食事が不味くなる。不味くならないために話をする。
話をしないと手持ち無沙汰になる。手持ち無沙汰になると煙草を吸う。
煙草を吸うと肺が汚れる。肺が汚れると僕の余命はせいぜいあと20年といったところだ。
 
我慢をすると寿命が縮まる。納得!
 
さて、何を言っているんだ。僕は。とにかく僕は小説を読みながら食事を摂る。
非難したければすればいいと思うけれど、
友人達はとても厳しい口調で非難するので、僕はいつも縮みあがって
口を尖らせて小説にしおりをはさむことになる。
 
しおり。そういえば専門学校の頃、
僕の誕生日にクラスの子から、しおりのセットをプレゼントしてもらったことがあった。
しおりのセット。不思議なプレゼント。
日常では1枚あれば充分な小説のしおりを8枚程のセットで貰った。
薄い竹に上品な和風の絵が描いてあるしおり。淡いお香の匂いがする。
 
「あなたはいつも本ばかり読んでるから」
学校の休み時間に僕の元へ来て彼女はそう言った。
「大切にしてね」
そのしおりは今でも大切に使っている。
 
彼女は僕の読書好きを唯一肯定している存在だったような気がする。
後に僕は彼女にとても悪いことをした。今でも反省すべき出来事。
気が向いたらいつか書こうと思う。
 
ごちそうさま。昼休み終わり。

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