2001年11月20日(火)  古本に想いを寄せて。
僕は古本屋が好きだ。
適当な期間と適当な時間と適当な決意が重なれば古本屋に行く。
昨日も同じような事を書いたような気がする。要するに気まぐれなのだ。
毎日同じ太陽が昇っても、僕は歯石除去に行く日もあるし古本屋に行く日もある。
 
古本の月日を重ねたインクの匂いが好きだ。
新刊で太宰治を読むより、古本で太宰治を読んだ方が風情を感じる。
時々、髪の毛や縮れ毛がページにはさんでいるのには興覚めするが、
コーヒーやお茶の染みが付いていると、以前のこの本の持ち主の私生活を垣間見るような気がして、
なんだか不思議な気分になる。
 
しかし最近のファッショナブルな古本屋はどうも苦手だ。
流行りの曲が流れ、本はビニールに包まれ、レジには茶髪の綺麗なお姉さんがいる。
まるで、普通の書店に来ているような雰囲気。
あの独特の辛気臭さや胡散臭さは古本と一緒にビニールに包まれてしまった。
 
近代化とファッショナブルを平行して考えるならば、
決して近代化してはいけないものだった存在するはずだ。
呉服屋と質屋と古本屋はファッショナブルになってはいけない。むしろ時代と逆行すべきなのだ。
 
まぁ、それはどうでもいいとして、
近所のファッショナブルな古本屋はとても安くて僕は大好きだ。

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