2001年11月08日(木)  桃色電話。
もともと僕は長電話などしない質なので、
受話器の向こうで取り止めのない話などされると、しきりにアクビを噛み殺したり、
雑誌をめくりながら適当に相槌を打ったり、足の爪を切ったり、
綿棒で開いている方の耳掃除をしたりしている。
 
昨夜の友人からの電話も例外ではなく、
彼氏がどうたら、仕事がどうたら、お風呂がどうたら、車がどうたら、目覚まし時計がどうたら、
どうたらこうたらこりゃまたどうたら、あっ!そうだった!NHKの集金人がどうたらこうたら。
 
部屋の時計のアラームが12時を告げる。
この子は日付をまたいでまで僕に伝えたいことがあるとは思えない。
 
アクビを噛み殺しながら話するのもどうかと思うが、長電話の相手をする僕にも非がある。
「そうだよねぇ。うんうん。なるほど」
と、相手の不平だろうが不満だろうが緩慢だろうが傲慢だろうが談慢だろうが肉まんだろうが
なんだって肯定する。
長電話の秘訣は決して相手の意見を否定しないこと。カウセリングと変わらない。
 
「あっ、ちょっと待っててね」
 
しばらく沈黙。トイレかしら。
 
「ごめん。ワンダフル見てた」
 
電話切りなさいよ。

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