2001年10月27日(土)  5つの道。
今月2つめの結婚式。
僕は何かといろんな人の結婚式に呼ばれてしまうのだが、
今回はこれまでの背景と少し異なる。
 
親友が結婚するのだ。
 
僕達5人のグループは、高校の頃からの付き合いで、
卒業してそれぞれの道へ歩きだしても、その道はどこかでこの友人達の道に繋がっていた。
決して途切れることのない道。
僕達は時々、それぞれの道へ寄り道しながら5人で肩を組んで歩いてきた。
 
去年、そのうちの1人が結婚し、そして今日、また1人、人生の大舞台へ臨むことになった。
 
キャンドル・サービスで僕達のテーブルにまわってくる。
みんな優しい目で彼を迎える。彼の目が潤んでいる。
 
「いつまでも・・・」
 
と彼はそう言って、言葉を詰まらせてしまった。
僕達に、それ以降の言葉なんていらなかった。そんなこと言うまでもないことだった。
 
彼は、グループの中心的な存在ではなかったが、
好んで脇に立ち、僕達の行動を冷静な目で見守り、時には感情を露にし外へ立ち向かって行った。
僕達は彼に絶大な信頼を寄せていた。
 
僕達は式場が用意した2次会には参加せず、僕達が集まった時に必ず行くバーに行った。
カウンターに4人並んで座り、それぞれがそれぞれの酒を飲んだ。
それぞれのテーブルにブランデーやワインのボトル、バドワイザーや焼酎の瓶が積み上げられて、
いつもそうするように誰からともなく立ち上がり、バーを後にした。
 
「次は誰が結婚するんだろ?」小雨降る繁華街を歩きながら友人が呟く。
「次は、僕がする」
 
みんな声を揃えて笑った。

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