2001年10月26日(金)  思い出のこの一曲。
「歌は時代を映す鏡」だなんてNHKの今夜の歌謡ショーの司会者が言いそうな台詞だけど、
やっぱりその当時に聴いていた歌は、確かにその時代を映していると思う。
 
時代を映すといっても、例えば「世界の国からこんにちは」が「大阪万国博覧会」を彷彿させるるように、
その時代の大きな出来事を映すという意味と、
私達が懐かしい歌を聴くと、「あぁ、あの頃はあんな事があったなぁ」と感じる
私達自身の日常に基づく出来事を映す意味がある。
 
何が言いたいかというと、NHKの司会者は全て真実を語っているということ!
 
 
 
 
 
僕は付き合ってまだ1ヶ月足らずの彼女と真っ赤なミニ・クーパーに乗っていた。
梅雨時で、その時も細かい雨が降っていた。
僕のクルマのワイパーはとても不愉快な音を出していたのでよく憶えている。
その時も不愉快な音を出して雨粒を右へ左へ不器用にさばいていた。
 
まだ付き合って1ヶ月だから、運転中にキスなどしても平気な頃だった。
いや、付き合って1ヶ月だからといって運転中にキスして平気というわけではない。
正確に言うならば、運転中にキスしても平気な年頃だったのだ。
僕は19歳で彼女も19歳だった。
 
カーラジオからスピッツの「ロビンソン」が流れていた。
 
「あ!これ知ってる!いい歌だよね〜。ロビンソン。知ってる?」彼女が言った。
「うん。知ってるよ」僕が言った。
「ロビンソンって4人グループなんだって。ボーカルの人カッコいいのよ」
 
19歳の僕達は「ロビンソン」というグループが「スピッツ」という名の歌を唄っているのかと思っていた。
 
 
 
 
 
 
 
 
まさしく、誰も触れない二人だけの国で生きていた。

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