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| 2001年10月10日(水) 期待の星。 |
| 「期待の星」になってみようと思ったので、 「期待の星」3年目の友人にどうすれば「期待の星」になれるか相談したら、 役所に行けばなれると聞いたので、早めに起きて、髪の毛にはポマードなどつけたりして、首筋に香水を振って、 歯磨きを2回して、髭も2回剃ったら出血した。 平日だというのに役所は人でごった返していた。 休日の役所はもっと人は少ない。入口さえ開いていない。 「すいません。期待の星になりたいのですが」 案内係のお姉さんに訊ねる。 案内係りのお姉さんは噛んでいたチューインガムを丁寧な仕草で銀紙に包んで、 コホンと湖面から鳥が羽ばたくような上品な咳をして、 「8番窓口へどうぞ」と言った。 8番窓口は入り口から7番目にあった。 8番窓口には7色眼鏡をかけた6人の職員がいた。 「私には5歳の子供がいるんです」そのうちの1人の職員が言った。 「そうですか。あの、私、期待の星になりたいのですが」 「私の子供も将来、期待の星になって欲しいのです。この札を持って4階へ言って下さい」 そうやって案内所から7番目の8番窓口の7色眼鏡の6人のうちの5歳の子供がいる職員から 「3点」と書かれた札をもらってエレベータへ乗って4階へ昇った。 「4階です」非常に役所的なエレベーターガールが真冬の海水浴より冷たい声でそう言った。 エレベーターには4階と表示されてるけど、エレベーターの窓から見える外を歩いている人たちは アリの肝臓のように小さく見えた。 しかしエレベーターガールが4階と言っているのだからしょうがない。 4階には机と椅子が1つずつしかなかった。 椅子にはスヌーピーに似たミッキーマウスが座っていた。 「すいません。期待の星になりたいのですが」 「あぁ、最近流行ってるからね。期待の星。札は?」 僕は「3点」と書かれた札を渡した。 「よし!3点坊や!これを持って9階に行きたまえ。そこで君は期待の星になれるぞ!」 犬的ネズミは「3点」と書かれた札の裏に「免」と書かれたハンコを押した。 僕は、なんだかよくわからないお礼を行って9階へ昇った。 「今日が本当は体育の日だから、今日も本当は休みのはずなんだ 長谷川」 となぐり書きしてある張り紙が入り口に貼ってあって、ドアには鍵が閉まっていた。 これだから役所は嫌いだと思った。 |
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