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| 2001年10月06日(土) 【せ】 洗濯バサミ |
| 目を覚ますと耳たぶに洗濯バサミが噛みついていた。 決して鋭いとはいえないその牙を口を震わせながら噛みついていた。 「お前はいつも俺をハンガーか何かのように粗末に扱う」 「ハンバーガー?」 「グルグルグルギギギギギ」洗濯バサミは噛む力を強める。 噛みつきながら話すので上手く聞き取れないのだ。 「よしてくれよ。今日は仕事なんだ。洗濯バサミと戯れている暇なんてないんだ」 「お前は俺を何に使った?」 「は?」 「何に使ったのかって聞いてるんだ!」 「何につかったって・・・あ」 僕は枕元を見た。 寝る前に読んでいた文庫本(『出産はわすれたころにやってくる』百田まどか著) が寝る前と違う形で置いてある。 洗濯バサミがはさまっていない。 「お前は、俺を洗いたての靴下を干すことに使わずに、古本のしおり替わりに使いやがった」 「なんてことするんだ」 僕は軽々と耳たぶから洗濯バサミを取り上げ、 真っ二つに引き裂いた。 僕はハンガーは真っ二つに引き裂いたりしない。 |
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