2001年10月04日(木)  アロエ飛び魚。
「ほれみたことか」
トイレに座り溜息をつく。今日トイレに座るのはこれで3度目だ。
トイレに貼ってある動物のカレンダーをぼんやり眺める。
10月はペンギンの家族が描いてある。どうして10月にペンギンなど載せたのだろうか。
  
ヨーグルトを食べた。その結果、腹を下した。
僕は乳製品を食べるといつも下痢をする。牛乳なんてまったく飲めない。
小さなグラスに牛乳を注いだだけで下痢をする。
  
だけどヨーグルトは大好きなのだ。大好きだが体が受け付けない。
心理的には好むけど、生物学的には受け付けない。
僕とヨーグルトの関係は、僕と女性との関係に似ている。
求めるものと与えられるものが合致しない。
  
ヨーグルトといっても純粋なヨーグルトではない。僕が食べたのはアロエヨーグルトなのだ。
純粋なヨーグルトを食べると純粋な下痢をする。
よって、非純粋なヨーグルトを食べると非純粋な下痢をするのではないか。
アロエヨーグルトのアロエの部分が、僕の虚弱な胃腸の中で、
下痢へと至る作用を何かしらの方法で中和してくれるのではないかしら。
  
そんな何の根拠もない僕のルールというか願いの元に
僕はアロエヨーグルトを食べたり、ストロベリーヨーグルトを食べる。純粋なヨーグルトは絶対に食べない。
ウェイトレスが上品な銀のテーブルに純粋なヨーグルトを乗せて運んでくるだけで下痢をする。
  
「アロエのこんちくしょう」
僕はトイレのペンギンの家族に向かってそう呟いた。
またアロエは何の効力も発揮せず、ヨーグルトの魔力に屈してしまった。
   
ペンギンも純粋な飛び魚を食べて下痢をするのだろうか。
アロエ飛び魚を食べて淡い希望に身を寄せるのだろうか。
  
僕はあと何回トイレに座ればいいのだろうか。

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