2001年09月13日(木)  自由時間。
今夜は、この6畳1間に4名もの余暇時間を持て余している人たちが集まっている。
いつもの友人2人とその妹。
  
僕のお気に入りのモスグリーンのソファーを占拠して、1人は寝転んで雑誌を読み、
1人はそのソファーに座り、ETの人形を膝に乗せて話し掛けてして、
もう1人、その友人の妹は壁に寄りかかり、本棚にあった「完全自殺マニュアル」を読んでいる。
  
みんな、時々思い出したかのように、突然歌を唄い出す。
なぜかはわからないけれど、その決して熱心ではないサビの部分がしばらく続いて、
徐々にトーンダウンしていき、何事もなかったかのように雑誌を読み始め、ETに話し掛ける。
  
僕はというと、
ソファーも壁際も占拠されているので、窓際にテーブルを持ってきて、
体育座りをして、シグマリオン(小型のパソコン)でこの日記を書いている。
  
この友人達、立派な彼氏がいる。
僕は相手の彼氏のことについてあまり訊ねないから、立派かどうかわからないけれど、
おそらく立派な彼氏がいる。
昔、といってもつい数年前までは彼氏や彼女なんてつくらないで、
このまま3人で一緒に暮らそうとか、歳をとっても一緒でいようね。などと言いあって、
僕はいつもフッと鼻で笑っていたが、
  
数年後、鼻で笑っていた私だけが彼女がいないという局面に陥ってしまった。
  
別にそんなことどうでもいい。
昔のように一緒に買い物に行ったり旅行に行ったりできなくなるという事が、少々悲しいというだけで。
  
「unoしようよ」
  
誰かが提案する。
それぞれ雑誌を閉じ、ETの人形を置き、「完全自殺マニュアル」にしおりをはさみ、
部屋の中心に集まる。
  
修学旅行の夜のように、円になり、カードゲームをする。
  
たぶん、将来、― 僕達がみんな家庭を持つようになってから ― 思い出すことは、
こんな修学旅行の夜のような雰囲気のことばかりなんだと思う。

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