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| 2001年08月20日(月) 台風が私に直接及ぼすもの。 |
| 今夜は専門学校の頃、大好きだった人と食事に行く予定だった。 現在23時。行く予定だった。もはや過去形。 原因は、今もなおアパートの窓を強く打ちつけるこの強風。 当時、君の為なら嵐にも耐えられる。と強く思っていたものだが、 あれから3年程経った今となっては、台風如きに負ける始末。諦めが良い大人になった。 その女性に僕は本当にのめりこんだ。 女性にのめりこむというのは稀なことで(稀と言ってもつい最近も烈火の如くのめりこんだが) 周りが見えなくなって、とにかくあばたもえくぼ精神でその人だけ真っ直ぐ思い続けるという、 なんとも可愛い(可愛い!)傾向があるのだが、 当時のそののめりこみようといったら! やっぱり食事に誘ったり、部屋でお茶したりするのだが、 当時は双方内気なもので。手が触合っただけで、顔を真っ赤にして、 うつむいて、小さな声で独り言を言う有様で、 少々過大表現をしてしまったが、まぁ、そのような感じで、 告白できるわけもなく。 ただ、時々食事に行ったり、部屋で危ういムードになっても、思い切り話題を転換して、あとで自己嫌悪に陥ったりで、 彼女も告白を待っているような気もしたのだが、 こういう考えは自意識過剰というものだ。と自分自身に言い聞かせて、 同時にそれが自分に対する言い訳にもなって、 とうとう告白ができないまま、卒業して、 3年経った。 3年経ってたまたま会った。本屋で僕は小説を立ち読みしていて、 彼女はその後ろで雑誌を読んでいた。神様の粋な設定。 食事に行く約束をした。8月20日。 次の日は休日を取った。何が起きても万全の対応をする為に。姑息。 一日千秋の気持ちで待ち続ける。夜勤も頑張る。夜が明ける。8月20日。 気象情報のおじさんがブラウン管から私に向けて、嫌味を言う。 「大型で非常に風の強い台風11号は・・・」 神様の粋な設定。 だけど、僕はわかっているんです。 もう、その女性に恋愛感情は抱かないことを。 その人に対するロウソクは火がつくべき時期だけ燃え上がり、 時期がすぎると、そのロウソクは跡形もなく、床にへばりつくただのロウとなり、 昔の面影を残すに至るのです。 もう一度、あのロウソクに火をつけてみたかったけど、 僕のチャッカマンは風速35メートルの強風で、どこかへ飛んでしまいました。 |
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