2001年08月15日(水)  ピザと現実。冷めたピザが語る過去。
昨日は仕事が終わって、どこにも寄らずにアパートに帰って、
身体が熱いうちに、水のシャワーを浴びて、ソファーの上で小説を読んでいた。
   
19時頃、友人が頭痛薬をもらいに来た。
階段を駆け昇る足音がして、下着1枚の僕は急いでズボンをはいた。
今から家族で食事に行くらしい。昨日も家族で食事に行ったじゃないか。と言うと、
「私の家族、美食家なの」と言って、薬をもらって急いで部屋から出ていった。
   
20時頃、空腹を感じ始めた。
もうシャワーも浴びたし、美食家でもないので、宅配ピザを頼んだ。
ナイターを見ながらピザを食べて、ビールを飲んでいたら自然にあくびが出てきて、
USJに行った友人のお土産のETの人形を抱きながらソファーに横になっていたら、
そのまま眠ってしまった。
  
「起きろーっ!!」以前、どこかで聞いたことのある声がして目が覚める。
部屋の電気もテレビもパソコンの電源も入ったまま。
テーブルには食べかけのピザとビール。タバスコとタバコ。携帯と灰皿。
テレビでは無言の天気予報が流れている。
3時57分。あと2時間もすれば朝日が顔を出す。
  
声が聞こえたのは気のせいだった。
夢を見ていた。その夢が意識の上辺まで上がってきて、あの声が聞こえたのだ。
  
日常ではあの時感じていたいろいろな複雑な感情が、
時が経つにつれて適応という名の鈍麻をしていくなか、
僕の夢の中では、まだ僕は正直に、素直に生きている。
あの声は、夢のかけらとなって、まだ色あせることなく、僕の聴覚を刺激する。
  
早朝4時。うっすらと空は青色に染まっていく。
あの声を、また聞いてみたい、と思ったが、
日が昇る頃には、食べかけのピザとビールが語る現実に戻っていくのだと思う。

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