2001年08月07日(火)  池袋 8(後編)
スクーリング初日に、

たまたま僕の前の席が空いていて、
彼女が遅れて登校して、
空いていた僕の前の席に座って、
同じグループになって、
全く一緒の考え方(彼女の方の知識は深く、崇高だが)
を持っていた。

ただ、それだけである。それを偶然とみるか必然と見るか。
そういうのは神か宗教家か心理学者が決めればいいことなのだ。
僕達が決めることじゃない。

僕達は、結局こうやって、池袋のビルの8階の居酒屋で、
3杯目にソルティードッグを頼んで、焼酎をシングルで頼んでいるのだ。

東京に来て初めての雨。

池袋駅の前で別れて、僕はホテルへ向かう。
生活感がまったく感じられないあのビジネスホテルへ。
東京でああいう部屋にずっと住んでいたら、おそらく無感動な人間になってしまうだろう。
ベッド、シャンプー、冷蔵庫、トイレットペーパー。最低限度の備品。
僕達の生活は雑貨があってこそ成立してるのだ。
壁に飾る絵画だって、ベランダに佇む鉢植えだって必要なのだ。

そろそろ、東京生活も終わりを迎える。
ホテルへ通じる裏道は、いたる所で露出度の高い外人のお姉さんたちが
通りすがりのサラリーマンをホテルへ誘い込もうとしている。
いつもはお姉さんの誘いをただ黙って断っていたのだが、
今日は、少し、話をしてみよう。と何故か思う。
欲情ではなく好奇心で。

「こういうのっていくら?」
「ニマエンデース」
「え!?高くない?だってホテルのお金もこっちが払うんでしょ」
「じゃ、イチマンゴセーンで」
「ん〜。・・・やっぱ高いよ。僕、お金持ってないし」
「マッサージ、マッサージ・・・」

そう言いながら、なぜか僕の上腕部をマッサージしだす。
僕はこれで欲情するほど、やわじゃない。

僕には壁に飾る絵画だって、ベランダに佇む鉢植えだって必要なのだ。

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