2001年07月31日(火)  池袋 1
15:30 空港到着。予想以上に早く到着したので、時間をもて余す。
喫茶店に入り、時間を潰す。「時間を潰す」ほどの無駄な行為はない。
時間は、潰しちゃ、いけない。
同級生がスチュワーデスになっていると聞いたのだが、見つからない。
というか見つけようとも思わない。そもそも空港にいるはずがない。
ただ、時間を潰すためだけに、思いついた時間潰しの考察。
出発まであと1時間20分。残り時間と期待と寂しさを同時に天秤にかける。

向かいのテーブルに座っている中年女性がチーズの乗ったチキンをフォークで刺しながら
こちらを見てニコニコ微笑んでいる。
僕は、知り合いじゃ、ない。

19:30 羽田到着。僕は、方向音痴を理由に、
前もって東京の地図を見るという手段は使わず(地図を見たって無駄なのだ)
とりあえず人の流れについていく。
流れが二股に分かれたら、人数の多いほうについていく。
人波に流れるまま、モノレールに乗り、山手線に乗り換える。目指すは池袋。

20:30 ホテル到着。池袋の夜は怖い。よって、部屋からは一歩も出ない。
という理由で部屋から出ない。
 
狭すぎるホテルの一室で、必要最小限の灯りをともして、
池袋駅のように複雑な、あの迷路の中へ入っていく。
昨日、踏み入れることを決めた出口のない迷路に。

僕は、今、この迷路の中でしか、生命の源(過大表現)を見出すことができない。
辛くて、辛くて、たまらないけれど、
迷路から聞こえる、あの声に、あの笑顔に、      あの笑顔に。
こういう形でしか、自分を保つことのできない不甲斐なさと、
こういう形で、優しく支えてくれる、迷路の中の居心地の良さ。

どうか、笑顔で、どうか、笑顔で、この迷路から「自分の意思」で出れますように。

色あせたカーテンを開け、小さな窓から外を眺める。
都会が発する無機質な光が、無機質なメッセージを送っている。

反面、この迷路が発するメッセージは、一つ一つが胸につき刺さる。
それが悲哀だろうが悲痛だろうが、

僕が、この池袋でも、1人じゃないということを確認することができる。

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