2001年07月20日(金)  な〜んてね。
1つの時間を共有して、笑い合っているけれど、
僕は、缶ビールを飲んでいるし、君はお気に入りのソファーに寝転んでいる。
僕は部屋に突然、飛び込んできて羽根を唸らすアブラ虫に怯え、
君は、部屋の片付けを始める。

それは、時間を共有していることと、時間を共有していないこと。

隔てているのは物理的要因。君は運賃360円の距離。
隔てているのはdocomoとau。君はiモード、僕はまだ3和音。

離れていても、共有しているもの。

それは、君の声色。
それは、僕の高揚。

たとえ、マフィアが襲ってきても君を守る。
これは、昨日見た「ロミオ・マスト・ダイ」で学んだ事。

君とアメリカは、命を捨てても守り通す。
これは、今日見た「パトリオット」で学んだ事。

共通するのは、君を守るという事。
僕は守って、君は守られる。君は守られて、僕は前に進める。

南十字星になる。
永遠に消えることのない星。永遠に夜空から動く事はない。
それは永遠の道しるべ。

こういうことは、さすがに、面と向かっては言えない。
携帯越しで話す利点はこういうところ。

いくら君の事を想っていても
「愛してる」
の一言も言えない。

その代替の言葉が、
「おやすみなさい」

自ら切った受話器を見つめ、考える。
また、言えなかった。たった一言。文字にして5文字。
「おやすみなさい」より2文字も少ない。

時間の共有を失った携帯電話を枕もとに置き、
言えなかった言葉を反復しながら夢の中へ入っていく。

だから毎日君が夢に出てくるんだね。

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