2001年07月15日(日)  セミと一緒に泣きましょう(後編)
「終わったー!!」仕事帰りにうちに寄った友人と大喜び。時計を見る。6時50分。
あと10分で郵便局が閉まる。郵政省に融通なんて効かない。
もとい、公務員相手は定時に帰ってなんぼなのだ。

「あと10分よ!!」友人せかす。
「ちょっと待っててね」服を着替える。切羽詰まっていても身だしなみは忘れない。
「あ。ファンデーション持ってない?」
「おいおい。あんた男でしょ」ボケと突っ込みも忘れない。

そんなこんなで6時55分。

「あと5分よ!!」友人、当然の如くせかす。
「こりゃ、いけねぇ」呆れるほどのマイペース。

車へ飛び乗り、暴走特急発車。
残り5分。信号1つつかまったらアウトだ。あとは神に祈るばかり。
数日前、コンビニでお釣りをちゃんと募金した事を神様は見てくれていただろうか。
見てくれいれば、残り5分の奇跡は当然起こるはずだ。

郵便局到着。時計を見る。7時00分。
車から飛び降り、走る。ふと上を見上げる。シャッターが降りてくる。
映画でいうとクライマックスのシーン。こういう映画的展開は現実にも起こりえるのだ。

シャッターが腰の辺りまで降りてきた時に、友人と2人で滑りこむ。
一歩間違えば、やってることが銀行強盗。

郵便局員、おもむろにいやな顔。
私と友人、おもむろにうれしい顔。

休日1日潰してまで、レポート作成に追われた初夏の1日は、
このような形で報われた。
今日は本当に心身共に疲れました。今夜は美味しいビールが飲めそうです。

「さぁて、何してもらおうかな〜」友人、意味ありげな笑みを浮かべる。

あ。忘れてた。

外は梅雨明けを知らせるミンミンゼミが鳴いていた。
いや、泣いていたのかも。

僕だって泣きそうな気分になってきたから、わかるんだ。

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