2001年07月12日(木)  ボクQ太郎。
ある女性と電話で話していた場面。
状況:深夜1時。小雨がしとしと降っている。

「私、オバケがダメなの」
「オバケ!!」

オバケがダメなのである。幽霊ではなく、オバケがダメなのである。
オ・バ・ケ。カタカナ3文字。日本語で書くと御化け。「化け」を丁寧に「御」をつけて御化け。

僕はオバケという響きに、恐怖感を求めようとするならば、ある一種の努力をしなければならない。
オペラントの条件付けみたいに、梅干を見ただけで唾液が分泌されるのとわけが違う。
オバケと聞いただけでは、鳥肌なんて立たない。

だけど、電話先の女性は、オバケと口で発したことに、様々な「オバケ話」を思い出し、
声と受話器を持つ手を震わせているのである。ただ事じゃないのである。

「そういえば、この前の夜勤の夜ねぇ・・・」
「キャァーッ!!」

こういう時、つい、サディスティックな本能が目覚めてしまう。
人の嫌がることはしないように。小学校で学ぶ教訓を思い出す。嫌がる事をしちゃぁ、いけない。
だけど、「幽霊」と言わずに「オバケ」と言ったことがなんだか微笑ましくて、可愛らしくて、
そんなオバケならば、僕が守ってやる。と、言いたくなる。

そんなオバケならば、ね。

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