2001年06月28日(木)  金のヒツジ(中々編)
「こうしちゃいられない」町外れの羊飼いは牧場へ帰るとすぐに出掛ける準備を始めました。
「3日間も必要ないのだが。まぁ、いい、昼寝でもするか」そう言って魔法使いは井戸の中へ戻っていきました。

羊飼いは大急ぎでサラダ山の山頂に登り、金の卵をもらい、ナマズ川へ行き、金の水を汲みました。
急いだけれど2日間かかってしまいました。手も足も傷だらけになってしまいました。
この金の卵と金の水をヒツジに与えなければいけません。残りあと一日。

羊飼いはクジラ城へ行きました。
「大臣さん。3日間だなんて、やっぱり無理です。今、牧場でヒツジに金の卵と金の水を与えていますが、
まだ毛皮は金色に光っていません。あと2日ほど時間を下されば・・・」
傷だらけの町外れの羊飼いはそう大臣に願いました。
「ううむ。しかし王の命令だからなぁ。やはり3日間では無理か。あとは魔法使いを待つしかないな」
大臣はそう言いました。

「いや、しかし、大臣、井戸の中の魔法使いは、3日前から研究もせずにずっと寝てばかりです。
大丈夫でしょうか」家来が言いました。
「なに!それは本当か!ううむ。これは本当に困ったぞ」大臣はまた困ってしまいました。
「なんとか・・・なんとかあと2日、時間をもらえませんでしょうか」羊飼いは必死にそう願いました。
「いや、無理だ。王の命令は絶対なのだ」

そして3日目の朝を迎えました。

傷だらけの町外れの羊飼いは今にも倒れそうな様子でクジラ城に呼ばれました。
3日前から一睡もせずに金のヒツジの事だけを考えてきました。
井戸の中の魔法使いは、昼寝から起こされて、不機嫌な様子でクジラ城に呼ばれました。
3日前から井戸の中で研究もせずにずっと寝続けていました。

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