2001年06月07日(木)  朝、雲。
最近は朝も気温が上がってきているため、どうにも寝苦しくて、
仕事の日はいつもより30分早く起きるようになった。

6畳の僕の部屋には憎たらしいほど朝日が差し込んでくる。
カーテンを閉めて寝ると、ふと目覚めたときに朝だか夜だか飯だか糞だかわからなくなるので、
いつもカーテンは開けて寝ている。

以上の理由で、最近は仕事の日の朝の時間に貴重な30分が加わることになった。
わけだが、

その季節が生んだ貴重な30分に、僕はただ、
ベランダに出て、タバコを吸いながら、空を眺めています。

なんだか1時間後には白衣を着て仕事をしているとは思えないような時間が
ベランダから見上げる空に雲と一緒に流れている。

あの雲、この小さな手で触われないかしら。

細い手を弱々しく空に向けて伸ばしてみる。

フワァァ。。

届いた。雲に手が届いた。幼い頃から夢見ていた綿菓子のようなあの雲に手が届いた。
一握りつかんで手元に引き寄せてみる。暖かい。手の中で、僕の手の中で、
雲が膨らんで、再び、帰るべき場所へ帰ろうともがいているようだ。

静かに手を広げる。すると、一握りの雲は、朝日に照らされて、細かい輝く塵となって、
まるで、迷子になった子供が親を見つけたときのように、急いで空へ舞い上がっていった。

僕はそのまばゆいばかりに輝く塵をいつまでも眺めていた。

あ。8時過ぎてる。こりゃ、いけねぇ。

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