2001年06月03日(日)  八重歯の思い出(前編)
昨日は夜の街を千鳥足でとぼとぼ歩いていると、突然後ろから名前を呼ばれた。

驚いて振り向くと、そこには女の子が立っている。
ニコニコしている。とてもニコニコしている。ニコニコニコニコしている。

「久し振りですぅ〜!!」
林屋パー子のような甲高い声が酔った頭に響く。
僕は険しい顔と笑顔が同居した表情で返事をする。

「覚えてますかぁ〜!!」
酔っているから思い出せないのか、本当に覚えていないのかよくわからない。
しかし1つだけ言えることは、この子が誰かわからないのだ。

「あぁ、うん。覚えてるよ。久し振り」
と僕は言う。覚えていないなんて言う事は相手に失礼だ。
「じゃ、元気で」
酔ってる時の僕は実に素っ気無いものだ。この点だけでも充分相手に失礼だ。

「ちょっと待って下さいよ〜」
逃げるように歩く私を必死に追ってくる。
というか、僕は酔っているため歩く速度も当比社1/2の状態だのだ。
すぐに追いつかれる。袖を引っ張られる。その勢いで後ろに倒れそうになる。
僕は酔っているのだ。

諦めた末、落ち着いて考える事にする。
この目、この口、この八重歯・・・八重歯?・・・・!!!

              ○続く○

-->
翌日 / 目次 / 先日