2001年06月04日(月)  八重歯の思い出(後編)
この八重歯は・・・。あの子だ。

あの頃はまだこの子は高校生だった。高校2年生だった。
私よりも7つ年下だった。

あの頃、私はマクドナルドで夜遅くまでバイトをしていた。
この女の子はその頃、一緒にバイトしていた女の子だ。

化粧をしていたので全然わからなかった。やけに大人びてしまった。
月日が経つのは実に早い。まだこの子は、本当に、子供だった。

時々、ドライブに行ったり食事に行ったりした。
高校生の話す内容になかなかついていけなかった。それはそれで面白かった。
毎日、外国人と違う文化について話しているようだった。

その子も今じゃ立派に化粧などしてたりして、
しかも10代特有の、あの不慣れな、とりあえず塗ってみましょう的な、
まだ顔に馴染んでいない、首と顔の色が全然違うような化粧を。

あの頃、食事をしながら、
毎日、送っている僕達の日常を−大人の世界−を興味深そうに聞いていたこの子も、
今は、自分で大人の世界を模索している。

その化粧に不釣り合いな八重歯だけを残して。

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