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| 2001年05月15日(火) 玉子物語・第三羽(全4話) |
| 「難しく考えることないさ、ほら出てきなさい。ピュゥ〜」 北風が息を吹きます。 「風まかせって楽なのよ。ほ〜ら」 紅葉が空へ舞い上がります。 「ママも子供たちもみんなあなたを待ってるのよ」 ママニワトリが小さな翼を広げます。 「ボクたちがついてるさ。コンコン。コンコン」 2匹のヒヨコがくちばしで玉子をつつきます。コンコンコン。 パリパリパリ・・・・ 割れかけた玉子の殻からヒヨコの顔が出てきました。 「まぁ!」 「わっ!」 ママニワトリと2羽のヒヨコは驚きました。 中から雪のように真っ白なヒヨコが出てきました。 くちばしも足も翼も全部真っ白です。 「こんにちわ。はじめまして。ママ、お兄さんお姉さん」 白いヒヨコは元気な声であいさつをしました。 「!!・・・・」 「坊や・・・その・・・翼・・・」 ママニワトリは白いヒヨコの翼を眺めました。 2羽のヒヨコは驚いて声が出ません。 白いヒヨコは翼を広げました。大きな大きな翼です。 「ボクは殻の中でいつも空を飛ぶ夢を見てたんだ。どこまでもどこまでも。 ボクの邪魔をするものは何もなくて自由に大きな空をどこまでも飛んでいるんだ。 疲れたら雲の上にとまって休憩して雨水を飲んで、また空を飛びつづけるんだ。 どこまでもどこまでも。どこまで飛んでいいのかわからないけど ここまで飛んだらおしまいという印もない。そんな夢を毎日見てたんだ」 |
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