2001年04月05日(木)  ゴキブリ論(中編)
「えとね、キミたちゴキブリはね、総称して『害虫』って呼ばれてるんだよ」
「あなたが周りの人から総称して『嘘つき』って呼ばれてるみたいに?」
「呼ばれてないよ」
「『口から出任せ男』って?」
「核心を突いてるけどそうとも呼ばれてないよ」
「『ナンパさせたら銅メダル』って?」
「意味わからないけどなんだかムカつくね。キミ性格悪いでしょ」
「人間があんな態度に出るから性格も自然にひねくれるのさ」

「とにかくキミは害虫なんだ。カラスが害鳥とよばれてるように。」
「知らなかった。誰が決めたんだろ」
「僕だって知らない。たぶん偉い学者さんか何かだろう」
「ま。何て抽象的」

「だからキミたちが害虫と昔から呼ばれているから、僕たちも昔からキミたちのことを害虫として嫌っているんだ。
理由なんてない。キミたちが害虫と呼ばれているから嫌いにならないといけないんだ。
赤信号は止まれの合図と一緒でもう当たり前の事なんだよ」
「理由もなく嫌われてるのね。ボクたちって」
「だから僕が悪いわけではないんだ」
「責任転嫁なんて聞きたくないよ」

僕はいつの間にか椅子から降りて床に座りゴキブリと対面して話しをしていた。

          ■□■□あともう一話つづく■□■□

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