2001年03月30日(金)  靴下小人と下着妖精(後編)
「もういい。わかったよ。だけど今日はもう帰ってくれ、今夜の事は悪い夢でも見たと思って諦めるよ」
「ワルイユメ?」
短気な小人と現代的な妖精が口をそろえて言う。
「失礼しちゃうわよまったく。そのピアスを開ける勇気もない小さな耳をかっぽじってよく聞きなさい。さっきも言ったけど私たちは好きでやってんじゃないのよ、そもそも」
「俺は結構楽しいけどね」小人が口をはさむ。
「あんたは黙っててこのモグラ小人」
「なんだとぉ!いくら俺が土の中で生活してるからってミミズ食ってるモグラと一緒にするんじゃねぇ!この五月ハエ妖精!」
「んま!何よ意味わかんないけどなんだか失礼ね。五月ハエって何よ」
「ん〜。頭悪いねぇ妖精さん。『五月蝿い』って書いて『うるさい』って読むんだよ。よってテメェはうるさいってこと」
「んまんま!きーっ!なによ持ち合わせの知識振り回しちゃったりして。みっともない」
「持ち合わせの知識さえない妖精さんに同情なんてされたくないね」
「同情なんてしてないわよ。見下してんのよ」
「わ。ムカつくな。ちきしょう」
「私はあなたのことはなから見下してるから最初からムカつかないけどね」
「てめぇ!!」
           ポカッ
「痛っ!!何よ!!ぶつことないじゃない!!最低だわ!!男のクセに!!結構痛いのよ小人のパンチでも。何よ・・・ぶつこと・・・ないじゃない・・・グスン」
「おい、おいおい、なんだよ、おい、泣くなよ、そんなに強く叩いてねぇじゃないか、おい、泣くなよ」
「グスン、グスン」
「おい、悪かったよ、つい手が出てしまったんだよ。ゴメンよ。
だからもう泣かないでくれよ。俺が悪かったよ。ゴメン」
「ふん。ウソよ。泣いてないわよ。バカ」
「わ!!ウソ泣きかよ!!ちきしょう!!」
「そんな小人パンチで泣くもんですか。あら。小人さん。ちょっと見てみなさいよあの人。寝ちゃってるわよ」
「げっ!ホントに寝ちまってやがる」
「相変わらずマヌケな寝顔ね」
「ヨダレ垂らしてるしね」
「イビキもうるさいしね」

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