2001年03月16日(金)  春風。
僕達は普通に出逢い、普通に恋愛し、普通に別れた。

彼女は僕の24歳という舞台に颯爽と現れ春風のような暖かさを残して消えた。

「本当のあなたを信じなさい。あなたの持っているいいところを信じて。」

僕は黙って頷く。本当の僕。本当の君。

山に登り、頂上で笑顔で乾杯をした。
クリスマスにはピアスを探した。
朝、彼女の職場まで一緒に自転車で走った。
朝、僕が仕事に行くときに彼女は笑顔で送ってくれた。
バレンタインは手作りのタルトを作ってくれた。
彼女が料理を作り、僕が皿を洗った。
僕が料理を作り、彼女が皿を洗った。
映画を見た。いっぱい見た。
いつまでもグラスを傾けて尽きる事のない話をした。

それも今日で終わり。

彼女がいなくなった事を別にすれば、いつもと変わらない明日が待っている。

彼女に最後のプレゼント。
少し遅いホワイト・デー。

気付くのには遅すぎた2人の関係。

彼女は彼女の世界に戻り、僕は僕の世界で生きる。

僕達は普通に出逢い、普通に恋愛し、普通に別れた。

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