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忘れ物センターに


持病の腰痛が再発し、ほとんど寝たきり状態の中
音楽を聴き、本を読み、時間を過ごした。

奥田英朗の「罪の轍」読み終わった。
「そっか〜」ため息。。
ページを閉じた直後の僕だった。
夢中で読みふけた。。。

とても面白かった!

「罪の轍」、この前の出張の帰り
飛行機内に置き忘れ、当日は飛行場内の係りの人に探してもらっても
夜遅かったというのもあり、結局見つからなかった。
そして翌日、買いなおした本。

すでに、手元に本はあるのだが、初めに買った本が
行方不明なのもなんか、心もとなく
本が迷子になっているようで可哀想で
居場所を確認したくて
今日、飛行場の忘れ物センターに電話で問い合わせてみた。
そしたら
届けられているとの確認が取れた。

よかった。

電話越しに出たおネェさんが
「羽田空港に近々こられるご用事ございませんでしたら着払いでお届けできますが
 いかがいたしましょうか?」と言ってくれたが
「いや、すぐに続きが読みたくて買いなおしているので大丈夫です」と伝えると
「それでは破棄させていただきましょうか?」と言うので
「いやいやいや、とても面白い本なので、アナタに差し上げますので是非読んでみてくださいね」と
伝えたところ
笑われながら、感謝された。

捨てられずにすんだ。よかった。

そもそも、この本、たまたま本屋に行った時
題名の「轍」という文字が目に飛び込んできたのが始まりだった。
Bob Dylanの名盤アルバム「血の轍」の「轍」と同じ字が使われているだけで
興味が湧き買っただけだったが、いい出会いをした。



僕の好きなアルバムに囲まれながら
物語は幕を閉じたのであった。




2019年11月17日(日)

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