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続・警察小説


奥田英郎「罪の轍」を読み終わり
警察小説って面白いなと思ったので
ネットで「警察小説おすすめランキング」たるものを調べてみた。
1位に「半落ち」というのが出てきた。
早速本屋に立ち寄り購入したのが今週の月曜日。
この本の名前
なんか聞いたことあるなと思いつつ。
間もなく読み終わる。

「半落ち」も面白い。とても。
間もなく読み終わる頃。
ちょっとネットで「半落ち」を検索してみた。
そしたら、何年か前に映画化されてたみたいだった。
そっか、だから聞いたことあったのか。

何がショックだったかって、

「半落ち」読んでいる間、登場人物、主人公、それぞれの
顔立ちや、声など諸々が自然と自分なりに
想像しながらその小説の中の世界が描かれているものだが

ネットで検索した時
当時の映画の広告を見てしまった。
目に入ってきたと言ってもいい。
そこには
主人公の俳優さんが写っているではないか。

俺の頭の中で描かれていた景色、風景、登場人物の声、顔、諸々が
他者によって具現化されてしまったということだ。
無理矢理、型にはめられたということだ。
大事な自分の世界、目には見えない分、愛しいものだった世界が崩されたわけだ。
広告を見てしまったことを激しく後悔した。

しかも、きっと具現化するのなら「こんな感じなんだろうな」と
小説の内容とうまくハマっているもんだから、余計に
見なきゃよかったと思った。

逆を言えば、本を読むって、自分だけの世界にポッと入れるから
とても良いよな〜と思った。

広告を見てしまったことはショックだったが
相変わらず小説「半落ち」自体も面白い。
こりゃ面白い。

そして読み終わったら、映画を見てみよう〜っと。

(相変わらず、腰が痛く、本日、労災がおりました。)



2019年11月22日(金)

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