| 2003年12月12日(金) |
1年経って(きびきび) |
先日、特別養子縁組を申し立て中のT宅から手紙と写真が届きました。 夏、庭の子ども用プールで水遊びをしている写真や、 七五三で着物を着て少し窮屈そうな写真、 誕生日に里父母さんの両親と一緒にしたお祝い旅行での写真などがありました。
Nちゃんはなかなか頑固で、警戒心が強く緊張していたのもあったのでしょうが、実習中、眉間にしわを寄せていて、里母さんと手をつなぐのにも時間がかかり、 何かかげりを感じさせる女の子でした。
しかし、写真のなかのNちゃんは、かげりの「か」の字もない 明るい笑顔でいっぱいでした。 幸せ太り!?なのでしょうか、体格も立派になり、 なんだか里母さんが小さくなったように見えるほどでした。 その表情は豊かで、微笑ましいものばかりでした。
「24時間一緒にいるのは私で、一番しんどいのも私なのに、 Nの好きな人番付はほとんどびりけつに近いところなんです。 それはさすがに辛くて悔しくて、人知れず涙を流した夜もありました。 今だから言えるんですけどね。でも本当にNに出会えてよかったです」 と里母さん。
里父さんは、Nちゃんの日々の成長を感じるたび、 目頭を熱くさせているとのこと。 なるほど、Nちゃんと一緒に写っている里父さんは満面のとろけそうな笑顔です。
里父母さんの両親もNちゃんが可愛くて仕方がない様子。
こんな人々の愛情に包まれたからこそ、 今の笑顔ができるのだと感じさせられました。
私も、協会で仕事を始めて1年が過ぎ、 やっとこういう手紙が届くようになりました。
嬉しい思いと、頑張らねばという思いが膨らんでいます。
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