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2003年11月14日(金)

知らぬが仏

昨日は義兄の三回忌に行って来た。

前日は凄まじい忙しさだった。
なんとな〜く嫌な予感がしてお客様二人に「13日休みます」と宣言した途端、二人とも「12日中に作業を終らせ入稿したい」と言い出し。
おかげで、テンヤワンヤの一日になり、夜21時の宅急便にギリギリ駆け込んだ。
それが終ってやっと御飯にありついたと思ったら、22時すぎになって。
13日納期の仕事があったと社長からメール。
一週間前に休むと言い渡していたのにだ。
結局、深夜3時まで仕事して、眠れたのは4時すぎだった。

そしていつも10時に起きる私が8時に目覚ましが鳴る前には目が覚めて。
前は車で行っていたので、電車で行くのは初めてだ。
お寺の最寄駅もはじめて降りる駅。乗り換えも当然初めて。
寝不足でボーっとしたまま用意して、かなりドキドキで電車に乗れたはいいものの。
両隣のお姉ちゃんが寄りかかってきて一睡もできず。
約2時間後に都内某所のお寺さんに無事辿り付いた。

お坊さんの話によると。
故人が仏様に近づくのは七回忌の頃だそうだ。
今は、仏様になるべく修行の身だとのこと。

そう言えば。宗派は違うが父上のお坊さんもそう言ってた気がする。
とすると、普段、ひょこひょこ勝手にあちこち歩いているであろう父の姿を想像していたが、修行中であれば下界なぞ見にこれないのかもしれない。
そんな事を考えた。

ふふん。
とすると、父上は何も知らないことになるな。

少し前、母上が父上が出てくる怖い夢を見たと日記に書いたが。
それと同じ日の昼に、1号も父上の夢を見ていた。
父上が母上の文句を言っていたという。恨み節状態の父上だ。
物凄い偶然に、私は鳥肌がたったのだが。
そのちょうど、母上と1号が夢を見る前日。
母上から電話があって、父上に絡む母上の言動報告を聞いていた。
娘としてはそれらの話を「いかがなものか」と思ったものの、いつもの如く母上を窘めることはしなかった。
だけど、父上が見ていたら気分を害するような無神経なことばかりだ。

しかし。
父上が修行中の身ならば・・・だ。
父上は母上が何をしていても、知らないことになるな。
義兄も然りだ。

義兄の三回忌には、1号と子供以外には私しか居なかった。
ま、二日前に連絡した1号が悪い。しかも平日だ。無理も無い。
義兄が知ったらきっと呆れるさ。
でも、皆、無理をすべきじゃないのかしらね?まだ三回忌なんだから。
お通夜と一回忌と三回忌までは同じぐらいに大事。
そう思うのは私だけなのだろうか?
義兄の親族のことはよく知らない。
でも、我母上は仕事の用事とはいえどうにかすべきだったと思う。
どうやら、行かなかった事で私に何か思われているかと勘ぐっているようだが。
ああ、思ってるさ。義理を欠くような事して、父上が知ったら怒るさ。

でも、義兄も父上も修行中。
まさに、知らぬが仏。

知れば腹も立ち、苦悩や面倒も起こる。
でも、知らなければ腹も立たず、仏のように済ました顔でいられる。

仏になるには下界の家族のゴタゴタなぞ「知らぬが仏」で居てくれないと。
こっちはこっちで、何とかすっから。(何ともならんと思うが)
父上も義兄も、済ました顔の立派な仏様になってくだされ。

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