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2003年11月08日(土)

おかん

待望の入金が2-3日前にあった。
まだ、銀行には行ってないが、気分的には何に使おう?とホクホクしている。

出来れば真っ先に引越しをしたいのだが、今は物件が少ない時期だ。
理想は一人では贅沢だと思われるだろうが3Kか3DK。
なぜかと言えば、一部屋は収納としてタンスやらを詰め込む部屋として潰してしまいたいからだ。
なんせ地震が怖い今日この頃。タンスなどは無い部屋にベッドは置きたいのだ。
本当は2LDKが理想だ。だが、なかなかそういう間取りが少ない。
あっても、ちと高いマンションか不便な場所だったりする。
車も持っているので駐車場もかかるしで、一人暮らしで10万は払えない。

そんな私に母上は、「なんで今のとこじゃダメなの?」としつこく聞く。
ここに引っ越して早8年。
当時とは物の量が違うのだ。押し入れ一間分も無い収納ではもう限界だ。
そりゃ、入りきらない洋服なんて捨てればいいのかもしれん。
しかし、以前は生活するだけの家だったが、今は仕事場兼自宅なのだ。
当時は無かった幅1M強あるPC机も増えている。
本当は、作業台も他に必要な状態だ。PC類も増やす予定だし。
ついでに、電話ジャック(?)が一階にしかない現状では二階が作業場だとどうしてもPCとの距離がありすぎ。
とまぁ、仕事上の理由もあるのだが母上にそんな事を説明しても分からんので

「今とこじゃ、もう狭くて収納が無いからどうにもならんのだ」

と答えた。
収納が狭いと、一回出してしまったものをまた中に詰め込む気にならんし、詰め込みようも無くなる。
そう言った私に母上はこう答えた。

「アンタ、昔から片付ける時に押入れの中のもの全部出してたものねぇ。
 あれじゃぁ、いつまでたっても片付くハズが無いわって思ってたよ」

こういう事を言われると、ああ、母上は私の母親なんだと改めて思う。
普段は母親じゃないかと言えば。
そうだな。「おかん」という呼び名の家族という認識だ。
親という感じでもなく、姉という感じでもなく。妹とは当然思えない。
ただ、家族だ。世話が焼ける家族だ。そうとしか言えない。
いつからそうなったかは覚えていないが、大体、「おかん」と平気で母親を呼んでいる時点で昔とは何かが違う。
「お母さん」と呼ぶのと「おかん」と呼ぶのでは、私的には違いがあるのだ。
その「おかん」から母親らしい私の子供の頃の事を聞くと、何やら感動的ですらあるのだ。

そんな母上は、更に母親らしい発言を続けた。

「どうして、うちの子たちは揃って片付けが嫌いなのかねぇ?」

母上にとっては、何よりこれが七不思議の一つらしい。
しかし、その認識はちょい間違いだ。多分だが、片づけが嫌いな訳じゃない。
片付け好きな人は、片付けないと落ち着かないとよく言うが。
母上はまさにそういう人だ。
食べた後にすぐ歯磨きをしないと落ち着かない人が居るように、
掃除機・拭き掃除・洗濯・布団干しを毎日しないと母上は落ち着かないのだ。
確かに、我姉妹2号と私にも共通の綺麗にしないと落ち着かない箇所はある。
水周りだ。ここだけは、どんなに部屋が散らかろうが磨いてあったりする。
だが、その他のことについては、何もしなくても一日落ち着いていられる。
要は、範囲の違いじゃないか?と私は勝手に軽く考えているのだが。

ま、そんな屁理屈をこねたところで何にもならないので、
「仕方ないね。これは血だから」
と毎度私は同じ答えを言うことにしているが。

そんな母上が、昨日、昼過ぎに母上が電話をしてきて
「キャベツとブロッコリー食べない?」と聞いて来た。
しかしながら、最近、料理をする意欲が全く湧かないので
「料理しないから」と断った。
なのに、「キャベツは千切りで食べればいいじゃない。」と言う。
要は、千切りするのは料理じゃないってことなんだろう。
さらには、「野菜は食べないとダメ」だとこれまた母親らしく言うので
「うーん・・・じゃぁ、チンする容器で温野菜にして食べるよ」
と仕方なくもらう事にした。

そして、少しして母上が車で我家に来て

「ほら、茹でたヤツ持って来て上げたから。後、温かい御飯と竹の子の煮つけね」

と言って私に手渡した。
娘が温野菜にすると言ったからと、ちゃんと茹でた方を持って来てくれる親切振り。
すごい優しい母親ではあるまいか。
「お母さん」って感じだ。

だけど、オニギリじゃあるまいし、御飯を直にアルミホイルにくしゃくしゃっと丸めて包まれては、後でチンできないし米粒が取りきれない。
それに、ブロッコリーとキャベツだと思ったら、何故か茹でたほうれん草が追加されている。
キャベツは丸々大一個。新聞紙に包まれて渡された。これは生かよ。
ブロッコリーは、一株分茹でられている模様。食べ易い大きさに切られている。
ほうれん草もズッシリ重い。一束分か?ものすごい量だ。ポパイ真っ青。
父上がよく「馬に食わせるんじゃねーんだから」と怒っていたのを思い出した。
ほうれん草は茹でたままの形だ。長い葉っぱのまんま。切ってない。
しかも、根っこもついたままだ。いや、栄養があるのかもしれない。
そう思って、試しに根っこ部分を切って口に入れてみた。
硬くてとてもじゃないが、ちょっと食えん。

ということで、やっぱ、さっきの「お母さん」は取消しだ。
これからも、「おかん」でいいのだ。


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