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2003年09月24日(水)
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| 知識人 |
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お彼岸なのだそうで。 3年目を迎えるというのに、毎年のように母上に聞いて始めて知るという。 学習能力の無い娘です。 で、昨日は月命日でもあったので墓参りに・・と思いきや。 きっと風邪だと思われる体調不良で頭痛が酷く、寝込んでしまった。 どうやら、母以外に叔母と父上の元従業員でありお友達が行かれたそうだ。 父上は、一度に沢山の人が来ると気疲れするタイプなので、娘の私が行かなくても良かった気が。 いや、言い訳だけど。
その父上のん十年来の友人であるオジさんが言ってたそうなのだが。 「墓石は来た人を見ている」のだそうだ。そのために、墓石があるのだという。 要は、故人の顔というか目の役割をしているのが墓石ってことか? それを聞いた母上は、これまた得意になって 「だから、アンタがちゃんと来てる事を、お父さんは見てるんだよ」 と私に言ってくれるのだが。 正直、勘弁して欲しいというのが私の本音だ。 想像力過多な私は、ヘタすると墓の前でこの言葉を思い出し、墓石に目を捜しそうな気さえする。 それじゃなくても、日々、何かと自由に動き回れる身であろう父上の存在を意識している事が多いのに。
私の周りには、何故か知識人というか雑学王タイプが多いような気がする。 社長なんかは、もう、クイズ番組大好き人間で雑学王の典型と言っても過言ではない。 歴史の本を忘れそうになると読み返すぐらいだ。 他にも数人居るのだが、たった一言の世間話を私が口にした途端、いきなり小難しい話に発展することはしばしば。 政治経済に関する事や歴史に関することは、特にその傾向が強い。 例えば、不況だという一言が、単なる愚痴で終る事はまず無い。 どうしてこうなってるかを、ヘタなテレビを観るより分かり易く詳しく教えてくれる。 これがまた、飲み屋でたまたま意気投合したオジさんもそういうタイプだったりするから不思議だ。
数年前から、メールだけのやり取りを続けていただいている元上司の方もそう。 最近、HP作成についてちょっとした質問をしたのだが、私が1聞いた事に関して10の返信を下さった。 その後に出てくるであろう問題点を、全て書き出してくれたのだ。 昔から、彼の管理能力、指示能力の素晴らしさは類稀だと思ってはいたが。 その適格さ、親切さに久々に感激した。 他にも、先日あった地震についての話題では、とある場所の地盤と歴史的な事まで教えてくれた。
彼らの話は、時に熱が入りすぎて少々偏っているかも?と思える事もあるのだが。 無知な私にはどれも面白いものだ。 ただ、気をつけなければいけないなと思うのは、それを受け売りしてはならないかと。 彼らが言ってるのは、一説であって。 よく暴露本とか、ある一人物の歴史の解釈に対しては大抵、後から反論が出てくるものだし。 そのいう人たちと議論出来る位の知識が私にもあれば、もっと楽しいに違いないが、生憎私は頭が悪い。
議論で思い出した。 前に飲み屋で諺の話になった時、「情けは人の為ならず」ってやつが話題になった。 どうやら、僕は知識人ですみたいな顔をした飲み屋には珍しく落ち着いた紳士が居て。 情けが人の為にならないっていう意味とは、ちょっと違って。 情けは掛けなさいっていう意味の方が近いんだよって話をしてたんだけど。
「要は、人に情けをかけると巡り巡って自分に返って来るって事でしょ?」
と私が言ったら、その紳士に「ちょっと違う」みたいな表情で首を少し傾けて微笑えまれたのだが。 これ、間違ってんのか? 私が辞書で調べるとそう載ってるんだけど・・・。 その時は、少々、私がまるでシッタカしたみたいで気分が悪かった。
そう考えると、下手に知識がある人に生半可な知識で発言はしない方が良いのかもしれない。 議論するなんて、やっぱり無理というか止めた方が良さそうだ。
するとしたら、トリビアの泉で知ったことのみ話題にする事にしよう。 多分、相手にされないと思うけど(笑)
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