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2003年09月11日(木)

先日、イライラしながらモロヘイヤを刻んでいた。
その前に、餃子を作った。当然、皮以外を手作りで。
ひき肉をコネコネする訳で、少々伸びてしまった爪を切ってから料理をはじめた。

前にも書いたと思うが、私の爪は白い部分が人より大目だ。
薬指などは、白いところが2-3mmあっても、指より上に爪が出たりしない。
爪を切る場合、当然、バランス的に白い部分は同じにしたい訳で。
結果、その薬指に合わせるから親指や人差し指では、少々延び気味に見える。
でも、状態が私にとっては一番ベストだ。

余談だが、私は爪を切ると途端にキーボードを打ち間違えるようになる。
多分、爪の重さも感覚の内に入っているのだろう。
いきなり軽くなるもんだから、バランスを失うらしい。

話を戻して。
昔は、しゃれっ気づいていたので、爪を結構延ばしていた為、包丁で食材もろとも爪カットなんぞよくしたものだ。
まぁ、まともな手つきであれば爪を隠してあるハズなのだが、料理の腕も未熟だった時代だ。
仕方無い。
今は、ちゃんと指を折り曲げ、トントコと結構素敵な速さでみじん切りも出来る。
しかし、慣れたとは言っても、イライラしながら包丁など使ってはいけないのだ。

しかも、相手はモロヘイヤ。
ぬるぬるしてるもんだから、刻むごとに幅を広げ、小さなまな板からはみ出そうとする。
それをせき止めるべく、何気に私の親指が密かにせき止め出っ張り的活躍していたらしい。
他の指よりも、あきらかに出っ張った親指君。
どうなるか想像がつくだろう。

ああ、そうさ。
切ったさ。
料理前に爪きりで切ったばかりの、皮膚から余裕が1mmも無い残りわずかな爪を。
1.5mmほどの深さ切ったのさ。

そうさ。
当然さ。
深爪より深爪な訳で、血が滲んできたさ。
でも、運が良い事に、それがまっすぐスッパリじゃなかったので滲む程度だたったのさ。
つまりは、食パンを一口かじった後のようなUの字状態に掘られた訳で。
そうだな。前歯の虫歯にも似てるかもしれない。落とし穴の断面図にも似てる。
そんな感じだ。

然しながら、痛みは最初の数時間、水が染みる程度ですぐに無くなった。
人は、痛いと意識するが、痛くないと忘れてしまう生き物だ。
それに、徹夜が続いたが為に、余計に私は忘れていた。

例えば、カップ麺のカヤクなど袋を開けるとき。
右利きならば左手の人差し指と親指で袋を抑えつつ、右手を捻って開けるだろう。
カヤクなら、まだいいのだ。袋がデカいし、必ず切り口があるから。
しかしだ。
「お好みで」状態の油とかの調味料類。
あれは、小さい。物によっては切り口が無い。きっとどっからでも切れるのだろう。

徐に、いつもの如く切ろうとした。
左の指で掴んでるつもりだった。
なのに、いざ右手で摘んで切ろうとすると、ふにゃ。。。

「へ?」

再度チャレンジ。
スカ・・・・・・

「え?」

まさに、あると思っているものが、ある日突然無い状態。
目の前にあるものを掴もうとして、無くて空振りする感じ。
その原因が、爪の上部1/3の中央部分が欠けているからだと自らを納得させるまで、1分以上掛かった。

だって、爪は、見た目的には大した損失じゃないのだ。
左右よりも、中央部分が虫食いみたいに1mmほど凹んでるだけなのだ。

そんな体験をしたにも関わらず、ついさっきも。
缶コーヒーについていた、プレゼントのアクセス番号が書いてあるシール。
これを捲ろうとして、案の定、捲れないという自体に遭遇した。

私は、いかに自分が爪に頼り切って生活していたかを、思い知ったのである。


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