寺本写真館職員日報
寺本写真館



 風冴ゆる頃。

なぜ、バイト制服の左手の袖のボタンが
半分欠けたのか、全くもってわからない寺田です。
その現象が、靴の紐が切れるのか、茶柱が立つのか、
どっちに近いのか考えるとハラハラしてきたよ?

さて。
やっと日記に手が出ました。
いや、実際には何度も日記を書ききって、後は「登録」ボタンを
押すだけやのに、押せない日が続いてたっていうのが本音。
何でそうなったのかも不明。早12日が経ちましたか。


ちょっとしたチャンスに恵まれました。


ことの発端は昨年12月に写真を撮らせてもらったモデルさん。
その彼女、実は有名人。同じ大学に通ってるねんけどね。
(倉○麻衣じゃないよ)
今考えると、知り合ったことさえもがめっちゃ偶然の重なり。
テレビに出たり、撮影会のモデルに、1日警察署長…。
俺の人生の中では、1番の有名人でしょう。

その彼女を幸運ながらも撮影できて、写真をあげて…
また写真が好きになってしまった自分がいた。

それは、写真をあげた時に(学校の食堂の中やってんけど)、
すごい喜んでくれたんやわ。もう叫んでたね、あれは。
正直それを見てると、感激っていうか。

ちょっと話が脱線するけど、
自分が写真を始めて、今に至って、将来そういう仕事に就きたいとまで考えるようになって、
常々「自分は何で写真を撮るんやろか」ってことを何度か考えることがあった。
前々から誰かにはこんなこと言うてきたと思う。
「写真を撮って、それをあげて、自分の写真で喜んでくれてる顔を見るために写真を撮ってる」って。
いつからか、後輩の卒業式でも、最近では先日の成人式でも、はたまた旅先でも、自分がそういう場所で他人のカメラでも写真を撮ることにすごい喜びを感じるようになってた。
だって、そこで撮った写真・思い出は、少なからずその人の記憶からなくなるまで、思い出として残ってる。その思い出の写真を撮る事ができた。
それが嬉しいねんな。
じゃぁ、そういう人の笑顔を見るために写真撮ってたいなって思うようになった。そして今の自分がいる。

自分でも不思議やわ。いつからこうなったんやろか。

話は戻って、そのモデルさんに渡したその写真、
確かに自分で「これなら渡せるかな?」って思ったものを何点か渡したけど、まさかあんなに喜んでもらえるとは思わんかった。

そこからが問題。
昨日(14日)の夜、バイトの休憩で事務所に戻って携帯を開いたら、そのモデルさんからの着信が。
メール送るとすぐに電話がかかってきた。その声、実に神妙。

「大事な話があるから、よく聞いてな」

聞けば、そのモデルさんが撮ってもらったことのある、
プロのカメラマン(その人はメークアップアーティストなんやけど)に、前日あげた写真を見せたらしいのよ。
そこでそのカメラマンの方の批評を教えてくれるためにわざわざ電話をくれてたみたい。
さらに言うには、撮影の時とかにご飯食べながら(ほぼ一方的に)話した俺の夢とか、写真に対する想いとかに
モデルさんが共感してくれて、どうやらそのカメラマンさんに俺のことを紹介してくれたみたいなのよ。
んで、そのカメラマンさんの事務所の電話番号を教えてくれて、明日(15日)に電話してみたらどう?って。

もう正直嬉しすぎてバイトどころじゃなかったわ。

何がうれしいかって、そのカメラマンさんと話ができるのもそうやけど、
こんな人とは明らかに少し違った夢を持った俺のことを、こんなにも応援してくれる人がいるってことに感動した。
もちろん俺の周りにも応援してくれる人はいっぱいいるけど、今回の場合は、単に「カメラマンとモデル」の関係で終わってしまうと思ったその人が、こうやって俺の背中を押してくれてる事実。

何にも堪えがたい宝物がまた1つ増えました。

そして今日、かなり心臓高鳴る午後1時過ぎ、受話器を握る。
受付の人から代わってもらったそのカメラマンの方との15分間は、学校を休学して行こうと思っていた専門学校への幻想を根底から覆し、今後の写真家としての歩み方を教わるには十分な時間となったと思う。
そして自分の写真への批評を改めて聞いてみる。

・ただでさえ、勇気のいる屋外ロケでここまで色んな場所で、色んなカットに挑戦するその精神はよい。
・21才という年齢でここまで撮れていれば、そこら辺の専門学校生よりよっぽどうまい。
・あの写真の構図は素晴らしいけど、この写真の構図はダメ。
・でも独学でやってきて、ここまで撮れるというのは、結構ちゃんと勉強してきた証拠だとわかる。

などなど、「プロ」の目から見た実に様々な角度から意見を頂けた。
ほんとに有意義な時間だったと思う。

電話での応対も佳境に差し掛かり、やはり今回の電話で1番聞きたかったことを聞くことにした。
いわば、今後の写真生命に関わることになるだろう。

「今そちらのスタジオでカメラマンのアシスタントは募集されてるのですか?」

答えは「yes」だった。週に1回スクールを開いていて、そこで少しの受講料を払ってスクールに参加するらしい。
しかし、興味本位ではなく、実際に1,2年そこで仕事をするのを前提に受けるスクールらしい。

「是非参加させて下さい」
何の迷いもなく、参加を申し込んだ。
すると、その前に一度お会いしてくれるという。
日時は16日のお昼となった。

しかし、当日になり、驚愕の事実が舞い込んできた。
「講義レポート締め切り」
講義に出ていなかった弊害がこんな所で出た。

事情を話し、翌17日に再度お会いすることができることに。

ということで明日行ってまいります。
はっきり言って、雇ってもらえるとか考えてないんで。

今日は色々長々と語りました。
こんなこと考えてる最近は何もする気が起こりません。
またアドバイス等あれば、お願いします。

今までは俺の「カメラマンになりたい」を冗談半分で
聞いていた人もいうかもしれへんけど、
冗談でそんなはんぱじゃない仕事を軽々と口にしません。
もちろん、ただ好きやからで言うてるだけでもない。
それをわかってもらえたらいいなぁと。

最近BBS滞ってるね。
まだ書き込んだことない人も何でも書き込んでみて下さい。
今日はバイトもないので家でゆっくりさせてもらいます。
ではでは。また明日。
てらだ

2004年01月15日(木)
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