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2007年06月07日(木)
ゲドを読む。

という小冊子が、6月6日に配布開始となりました。私の店でも配ってます。全国のローソン、書店等においてるようです。無料です。公式サイトはココ。http://club.buenavista.jp/ghibli/special/ged/about.jsp

ゲドだけあって岩波が編集に協力してくれたそうで、文庫本と同じサイズになっています。(『ゲド戦記』全6巻は岩波書店より発行)これを読んでみると、予想以上に中身が濃い。中沢新一や河合隼雄のゲド戦記論が載ってて愉しいです。まあ、つまらなくても損はしません。無料ですから。数量限定らしいので、早い者勝ちですよ。

ところで私のゲド戦記の思い出といえば、姉が読み、兄が読み、私も読んだら、むずかしくてよくわからなかった、というものです。まだ小学校低学年でしたからねー。出会うのが早すぎた。それと、後年ドラマを見ていたら、病気の男の子がベッドで第一部を読んでいて、「ぼく、終わりを読むまで、生きていられるかな」みたいなことを言って、お父さんに「馬鹿なことを言うんじゃない」と叱られていた場面がなぜか記憶に残っています。当時は第三部で終わりかと思っていたのですが、後に続編が発表され、さらに廉価版のソフトカバー版も発売されました。岩波書店、書店員にとってはやっかいな出版社のひとつです。全点買い切り、交渉の余地なし。とはいっても私の本棚にはいくつかの岩波文庫が場所を占めています。「バガヴァッド・ギーター」「デミアン」「ツァラトゥストラはこう言った」「ルバイヤート」・・・。ミヒャエル・エンデの「はてしない物語」「モモ」もぜひ本棚の一員に加えたいと思うのですが、もう私は時をのがしてしまったのかもしれません。くやしいが財産持ってるぜ岩波。