浪奴社員の呟く
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2005年05月15日(日) 守りの

姿勢なんてのは、決してワシ本来の姿ではないんやけどな、一時の悦びを求めるよりは、一生の繫がりを大切にしたいというのも実際のところで、結局何もせずにただの傍観者を決め込んでいるんやわ。

そういう育ちやないさかい、安息の妥結を手にするぐらいなら、過去を美化してでも、真実を捏造してでも、今の自分を押し通すやろうな。いや、心中の空虚を埋め合わせるほどのこともない。地図を持たずに、ほんの少し遠くにドライブへと出かけるようなもんや。コレと即さぬときには見を決め込んで、ココと信ずるときこそ一点集約して、まるであの頃のままでいたいだけやねん。

もしも、15の夏に今の感傷を抱いていたのなら、そうやな、今みたいに捻ねてはいなかったかもな。いい加減諦めてしまえばエェのに、何を拠に軋ませないんやろうな。

本当は判りきってはおるんやけど、要するにワシわ淋しがり屋なんやわ。それを示しても、誰一人歓んだりはせんだけや。それでも、人間の向き不向きはあるにしても、ワシの涙をも受け止めてください。


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