甘い秘密

2006年12月28日(木) 埋めてください

両手でベッドを握り締め
尻を高く突き出した私のふくらはぎを
A氏の両足が踏みつける

もっと足を開けと平手が飛んでくる

会えなかった時間に何を考え思い出し
何処でいつ何度自分を慰めたのか
事細かに告白させられる

それはとても惨めで恥かしく
『していません』は通用しない

執拗に続く問いに答える度に濡れてゆく
愛液が太腿に伝わった頃耳元で囁かれた

『欲しいのか?』

A氏の言葉に過剰に反応する
『欲しいです、欲しいです、とっても』

自制が効かずに連呼する
『入れてください、お願いします』

衣服を脱いでもいない彼に懇願する
繰り返し繰り返しお願いする

まだ一度も見たことのない
A氏のペニスを想像して悶える
尻を振っては下半身を濡らす

これほど熱烈に女に欲された経験はあるのだろうか
私ほど強烈に欲しいと繰り返した女はいたのだろうか

この晩私が得たものは
彼のペニスでも指でもなく
シリコン製の冷たいバイブレーターだけだった






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