聞こえよがしに悲嘆をさけぶ
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大学時代はなんとなくで過ぎてしまったなと今でも思う。 そもそもなんとなく、流されるままに生きてきたようなところがあって そういうのを美徳と思うようなところもあるし 辛酸刻苦を求めない自分の怠惰さに嫌気がさすこともある。
結局たぶん、自己肯定と自己否定というか 持っている物が最高…というよりは元々持っている物しか人間にはないんだと思う気持ちと 自分にないものを求めてしまう、求めることこそ自覚的な生き方なんじゃないかと ある意味今の自分の生きてきたすべてが揺らぐような考えがあって そういう棒の両端をあっちへいったりこっちへいったりしている。
だけどというべきかだからと言うべきか、自分にできない努力をしているような人間がいると どうしても強烈な憧れを感じてしまうし、とてもまぶしい存在のように思えてくる。 ああいう風になりたい。なりたいって時点で諦めてるんだ…という風に諦めているのが ああもうこういうところが、憎いような自らが愛しいような。
ところで今まで苦労をしたことがない。 そして急に、中学生のころ背伸びをして読んだ人間失格の冒頭がすごく身につまされてくる。 たしかあれも、今まで大して悩んだことも苦労をしたこともない主人公が ただひたすらとした不安に駆られるような物語だったかと思う。 冒頭で主人公が、自分は本当の空腹を感じたことがないと話す部分がすべてを表してる。 以前も書いたが、そう考えると山月記もまた身につまされる。
ただ、そういった文学作品に書かれる程度に、ポピュラーな悩みであるということは理解している。 なにも自分が特別…といっても自分にとっては自分は一番特別ではあるものの 世界一の苦悩、特別な、誰にも理解できない苦悩を抱えているとは到底思えるわけもなく。
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