聞こえよがしに悲嘆をさけぶ
7枚綴り|↓
椎名林檎(生)林檎博について
椎名林檎のライブに参加するためにファンクラブに入った人間としては まさに本懐を遂げられたと言うべきか。 3日間の日程に儘よと応募したところ、幸いか全日程の席を入手できた。
○1日目 2008年11月28日(金)19時開演 S席 Aゲート200レベル 209扉 6列 150番
本来であれば、午後半休を取り15時には退勤し駆けつける予定だった。 しかし、現在の職場(大学・実習指導室)は学生向けオリエンテーション等が 基本的に金曜実施、また会議も詰まった日程のため厳しい計画であろうことは覚悟していた。
案の定、5限(16時半)からのオリエンテーションを実施することとなる。 問題ない、17時半の退勤時刻に学校を出れば、開演20分前には到着する。 事務処理を午前中、3限のオリに顔を出しつつ実習委員会にも参加し 5限オリに入る前に金曜日のすべての仕事を片付けるよう臨む。 実習委員会では面接をした学生の判定をして頂くのがまずは目的だ。 すでに面接から1ヶ月が経過しようとしている。あまりにも遅い。教員へ釘を刺す。
3限のオリエンテーションに顔を出す。どうも退出者が多数いたようだ。 オリエンテーション参加に必須のテキストを持参しなかったためとのこと。 この日は実技のオリで、持ち物として画用紙・はさみ、という掲示を行ったが 「それだけ」持ってくればよいと判断した学生が存在したようで それでテキストの持参を怠ったのが原因であった。
もちろん、テキストは毎回必携のものであるので、基本的には学生の落ち度となるのだが。 しかし。これはそう判断する学生がいるであろうと見抜けなかった つまり自分の想像力のなさゆえに生まれた事態なのではないか。 そう考え、この件は心のうちで、自分のミスと考えている。 もっとも誰もそのことを指摘しない…というかできないからこそ認めることができたのだと思う。 他人からミスを指摘されると頑なに否定をしてしまうものだ。
結局、中抜けをした実習委員会は、面接結果の判定はなされたものの 結果を面接学生に申し渡しする日程はまったく決まっていなかった。 こうして教員に任せれば肝心なところが抜ける。憎たらしい。 席を外さざるを得なかったことを悔やみながらも日程調整について再依頼する。 全員がいるところで決めてしまえれば早かったものを。個別依頼が時間がかかりすぎる。 最終的に伝えるのが遅れることはつまり学生の心理的負担になることを考慮すべきだ。
そして5限。まず始められない。座席に学生が座れない。 「配属No順に着席」と事前に掲示したにも関わらずである。 掲示物には赤字で逐一「このNoが着席順となる」ことを明記した。 それでも確認をしていないことにはいさかかの諦めすら感じる。
オリエンテーションでは、30分で終わらせることを学生へ約束し 早く帰れることを喜ぶ学生の声に「そのため、ご静聴を」とアナウンスを重ねる。
施設実習日程の読み上げを20分で終わらせる。300人の聴衆が一斉にメモを取る。 その後書類作成。3枚の書類の中でも個人票の作成は「私の長所」など くだらない項目が旧態依然と残っているため学生の記入に時間がかかる。 「17時までに記入を」とアナウンスし、しばし黙す。 時計を見、気ばかり焦る。自らの娯楽のため仕事を放棄することへの焦りも多々。
17時に記入を打ち切り、学生呼び出し、そのほか連絡事項を行う。 再オリエンテーション、健康診断受診等、看過すれば実習実施に致命的なものを 未だに行っていない学生へ注意喚起をし、そして施設実習実施に対する呼び出しを行う。 学生は12月に実施される保育所実習のため気もそぞろだ。
終了後すぐに教卓を整理する。質問に来る学生が教卓の前に溢れる。 気付けば時計が17時15分を指していた。時間がない。 同席していた施設実習担当者に対応を任せ、一度指導室へ戻る。 パート職員がいれば応援を乞おう。
しかし戻った指導室も混乱を呈していた。 他学科学生が提出物を持参し廊下に溢れる。担当者は不在。パート職員が応援中。 先程のオリエンテーションの応援など臨むべくもない。
仕方がない、と同席した担当職員には申し訳ないが自らの業務を処理する。 メール、連絡事項を簡単にまとめつつ、オリ教室からこちらに来た学生への対応をし 帰宅の準備を整え、PCの電源を落とす。そのときもやはり仕事を放り投げることに胸が痛む。 自らがいないこの後の対応、また関連する明日の対応が如何様になるか どうも自分は関わる業務すべてを把握しておきたい心性があるようだ。
通勤鞄の中の財布、テケツを確認し再度オリの教室へ向かう。針は17時25分。まだ。 着いた教室は人も減りもはや助けの必要はなさそうであった。安堵。 回収した書類を整理し、それを指導室へ運ぶ。そこまでは自らの手で行おう。 同席の担当職員に何度も礼と、失礼する旨を伝える。恐縮する。 急ぎ足で書類を運び、パート職員へこの後の対応を依頼。さらに恐縮する。
針は17時30分。退勤。駅まで急ぎ足。
18時32分、さいたま新都心へ到着する。「駅前」はさながら「御祭騒ぎ」。 会場付近には長蛇の列。グッズ販売。本日はすでに諦めているので通過。 入り口にてテケツ提示。持ち物チェック。お土産配布。受け取り。 花輪を横目で見つつ席へ向かう。途中ロッカーに荷物を預ける。 お土産に旗が入っていた。公演中振ることを想定しているのであろう。 今日は個人での参加のため自粛し、ロッカーへそのまま収納する。 座席は200レベルの名の通り、階段上の座席であった。 とはいえステージを正面に見据えることが出来るブロックのさらにほぼ中央の席。
19時少し過ぎ。開演。 ステージ下部の光が浮き上がり、フルオーケストラが控えていることが分かる。驚き。 指揮者は斉藤ネコのようだ。 以下覚え書き。
ハツコイ娼婦 スクリーンに文字が映る。不勉強ながら斉藤ネコとの曲はよく聴いていないためピンとこない。 しかし「神秘は識らない 己が奇跡だとは」という歌詞に鳥肌が立つ程感じ入った。
シドと白昼夢 母になった彼女が歌うとこれは恋愛というより母性の歌に思える。
ここでキスして 咳払い後の歌い出しに会場が沸く。
本能 3曲目からのこの矢継ぎ早な印象。
ギャンブル 「飼い慣らされた猫の眼」という歌詞にやはり感じ入る。
宗教:林檎の筋(デビューからの10年の歩み)
ギブス やはり歌い出しで会場が沸く。
闇に降る雨 ギブスを歌い上げたあと、曲が終わらないことに「もしや」と思う。 アルバム通り、この曲につながった。 いとおしむべきは不吉ストリングス。
すべりだい まさか。
浴室 これがライブで聴けるとは。 林檎をカットする映像に笑う。 錯乱 サビの引き延ばされるような曲調。
罪と罰 絶叫。歌い上げたあと、去り際の足音。
歌舞伎町の女王 昭和歌謡のような歌唱。鉄板。
ブラックアウト 手拍子タイミングを飲み込めず。「復讐」を誓う。
やっつけ仕事:林檎の芯(黒猫屋若旦那7歳 林檎の出生~中学での内弁慶卒業まで)
茎 ダンサーが美しい。
この世の限り(with椎名純平) 兄貴登場。会場が沸く。 オニオンソング(with椎名純平) 「いつかこんな歌が書けたらとずっと思っている曲」という紹介に胸を掴まれる。 夢のあと これがライブで聴けるとは。
積木遊び 明日、明後日はこのダンスをするとやはり「復讐」を誓う。
御祭騒ぎ 奇妙な手の動き。いとおしい。 阿波踊りに笑う。
カリソメ乙女 DEATH JAZZ さよなら!の後の落下に息をのむ。
encore1 正しい街 この直前、後ろの席で知ったような会話をしていた2人連れがいたことを記しておく。 有名になる前から知っていようがいまいが。自戒の念も強くする。 その2人が聴きたいと呟いていた歌であったがしかし、思い入れは深い。
幸福論 悦楽編 拡声器での歌唱。
encore2 みかんの皮 自然と顔がほころぶ。
余興 新曲。呆然と聴く。
endroll 丸ノ内サディスティック アンコールにて歌われるものと期待していただけに、悔しさもある。 静かな歌唱もよい。
総じて残してきた仕事が頭をよぎり集中ができなかった。 翌日昼頃に出勤し、残した仕事を片付けることを決める。 オリエンテーション疲れか、足も酷く痛んだ。
クア・アイナにてハンバーガーを食べながら、翌日すべきことを簡単に書き出す。 余韻はわずかに頭蓋に反響する記憶のみ。
○2日目 2008年11月29日(土)17時開演 S席 Aゲート200レベル 212扉 9列 223番
9時頃に起床。異常な倦怠感。昨日のスケジュールが過密だったことを再認識する。 10時には家を出、職場への電車に乗る。思いの外暖かい日だ。 11時には職場へと着き、そっと指導室へ顔を出す。 各担当への依頼事項を連絡するのにも、室長に気取られぬためそっとIPで確認を取る。 昨夜実習ごと、学年ごとにまとめたToDoの如きものを元に13時まで業務を行う。 教員に確認すべき事項は不在のため進まず。相変わらず遅々としている。
13時には退勤。北千住あさり食堂にて鶏のハンバーグおろしポン酢定食。釜炊きの飯が美味い。 携帯電話の電池が切れそうなため、待ち合わせ相手、元同僚の山田氏へその旨を連絡。 さいたま新都心改札を出て直進、壁際にて待ち合わせを約束。
14時前、さいたま新都心へと向かう。電車は空いている。 到着。山田氏を待つ。合流。
本日の目的でもあった物販へ並ぶ。折り返しを2度。1時間弱は並んでいた。 友人と並べることに感謝する。途中プレミアムテケツ専用の入り口が見える。 多少の羨望を抱くが、尤も1席3万円はいさかか高すぎる。
途中扉止めに何度も足を取られつつも、物販手前、商品陳列棚へ辿り着く。 Tシャツ。まなじりの青緑へ狙いを定める。 タオル。紅白、嫌に目出度い色遣いに普段使い出来るかの不安を感じつつ。 使えるものしかいらない。使えないものはいずれ全部部屋の隅に追いやられる。 そようなことを山田氏と語り合うものの、ひとつ、展示された携帯タンブラーに魅力を感じ 最終的に、まなじりTシャツ青緑、タオル、携帯マグを購入。
会場入り。会場左側の階段状座席2階。昨日より若干ステージに近い。 明日のA6ブロックを下見に行こうかと階段を下り、スタッフに止められる。 アリーナへはアリーナ表記のテケツを持たねば入れないらしい。 参考までに、地図を見せて頂き明日の位置を確認。A6は最前列端のブロック。 期待を高めつつも、そう前でないだろうと思う。 座席に戻り、山田氏に明日の位置を報告。飲料を購入へ向かう。相変わらず混んでいる。
昨日よりも開演に対しての期待、緊張を感じる。 仕事が一段落ついたこともしかり、やはり友人がいることは違う。
18時過ぎ。開演。 昨日よりも前奏…チューニングが短いような印象。 フルオーケストラにライトがあたった瞬間、会場総立ち。 山田氏と「立つのはやいね」と笑みを交わす。
M1 ハツコイ娼女 スクリーンに出た「おいでやす」に場内にざわめく笑い。 神秘は識らない。
M2 シドと白昼夢 ひとしきり唄った後、「あなた」とためて「あなたの」と入るサビがいかにも格好いい。 突き落とすように一斉に鳴る管楽器も堪らない。
M3 ここでキスして。 サビで赤いライトが一斉に会場に向けられる演出が印象的。
M4 本能
M5 ギャンブル 絶唱。
M6 宗教:林檎の筋
M7 ギブス
M8 闇に降る雨 スポットライトが雨の様に下る様が好印象。 ラストはせりで消えてゆく林檎。
M9 すべりだい キーボードでの弾き語り。足を肩幅に開いてしっかり立っていたのがなぜか印象的。
M10 浴室 林檎の切りくずが飛ぶのが見えた
M11 錯乱
M12 罪と罰 やっぱり去り際の足音と、静寂のあと爆発する音響がたまらない。 去り際の一瞬の静寂に、誰かがつい拍手をして、すぐにやめていた。
M13 歌舞伎町の女王
M14 ブラックアウト 「白く照らされる日々に置いて行かれそうで」という歌詞も歌唱も素晴らしい。
M15 やっつけ仕事:林檎の芯
M16 茎 林檎がおそらくステージ中央にいるようだか スモークのせいでまったく見えない。
M17 この世の限り
M18 玉葱のハッピーソング 兄と1曲だけコピーをさせて下さい。
M19 夢のあと 歌い上げた後、爆発するように光に溢れる演出。
M20 積木遊び 最終日は、某ジャクソン婦人で右手を高くあげることを誓う。
M21 御祭騒ぎ
M22 カリソメ乙女
アンコール1 正しい街 隣の山田氏はどうやら泣いていた。
幸福論(悦楽編)
アンコール2 みかんの皮 余興 今回曲名を聞き取れた。
endroll 丸ノ内サディスティック 会場にて手拍子。
終演。顔を見合わせ「よかった」と言い合える相手がいるのはやはりよい。 昨日と同様、クア・アイナにて夕食。林檎を本当に切っていたか?等四方山話は尽きぬ。 俄然明日への期待が高まりつつ、カラオケを誓い解散。
○3日目 2008年11月30日(日)16時開演 S席 アリーナ Aゲート A6ブロック 19番
【もっとも輝いていた日ゆえにそれを掴むことに躊躇を覚え今日まで記してこなかったこの日について】 【もはや茫洋とした記憶をこのまま朽ちるに任せず、輝きと喜びを記しておこうと思う(20100303)】
起床。やはり身体が重い。 大学の同級生、近森氏とさいたま新都心にて14時半から15時頃に落ち合う予定で動く。 この日も暖かかったように思う。
さいたま新都心に到着し、近森氏を待つ。予備校の授業を抜けて参加してくれるとのことで 合流したのち16時開演であることを伝えると、集合を遅くすれば授業にまだ出られた旨を聞いた。 現在の自分はそれを非常に申し訳なく思う。
思えばこのとき、3日間のお祭り騒ぎに自分は随分とはしゃいでおり 彼にも駅前の騒然としたこの雰囲気を楽しんでもらいたいと手前勝手に考えていたのだ。 今となっては遅い事だが、それをひたすら恥じている。
開演までにアルコールを入手しようと、自分の発案で会場付近のスーパーを巡るものの食料品が見当たらない。 情けなくも意地を張るが、このとき「Tくんみたいだよ」と言われた、あるいは思われたかも知れぬ。 最終的にはコクーン新都心にてアルコールを購入することができた。自分は安価な白ワインを購入した事を覚えている。 小腹が空き、近森氏に並んでもらい銀だこにてたこ焼きを購入しシェアする。
開演が近づき、テケツを手に行列へ向かう。 アナウンスを聞くに、アリーナ席は入り口からして別らしい。
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