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■ 上司の苦悩
今日は朝から検定の監督をした後、体験入学の方へ手伝いにまわった。そして終礼の時に上司からこんな話があった。
これまで自分はいつも一年先、二年先を見ていると思っていたし、実際見てきた。 そして実績を上げ、結果を出し、経営を黒にしてきた。 例年なら夏頃には翌々年度の経営方針とプランを頭の中に描き、黒字に出来るだけの案も思いついていた。が、今年はそういうわけにはいかず、来年度に対する見込みさえつかない。何をやれば来年度、再来年度が黒になるのか見当もつかない状態だ・・・と。
私たちは学生を相手に仕事をしている。 経営の面には、はっきり言ってノータッチで関係ないとさえ思うフシもある。実際これまでであれば、経営に対して私たちが無関心であったとしても上司は何も言わず、また、言う必要もないと思っていただろう。自分が言うようにやっていれば、経営を立て直すことができ、黒に転じることが出来るという自信もあったのだろう。 そんな強気な上司の口から思ってもみなかった弱音を聞いた。しかも、職員全員を集めた終礼の場で、上司は本心を言った方がいいだろうと言って話し出した。「迷っている」と上司の口から聞いた時には、はっきり言って我が耳を疑った。あの強気な上司が弱音を吐き、そして姿を見ればどことなく威厳にも欠けていたように思う。“本当に迷っているのだな”と私は思った。
上司のことを快く思っていない人は多い。ワンマンであることは否定できないし強引なところもある。上司がここへ来てまだ5年。古株といわれる人達をどんどんと切り捨て、新入社員を追加していった。次に切り捨てられるのは自分ではなかろうかと思っていた古株の人も多かっただろう。 そしてふと思った。あの上司の姿を見たとき、古株の人達はどう思ったのだろうかと。ココへ骨を埋める気はないと常に言い続けている若手の人達はどう思っただろうかと。誰か一人でも、上司の苦悩を感じた人がいただろうかと。
人は弱い。何かに躓いた時、誰かに助けを求めたくなる。傍にある者であれば心を開き易く受け入れやすいと思うからだろうか、悩みだすと傍にいる人に尋ねたくなる。 そんな時、私は思う。尋ねる相手を間違えてはいけないと。傍にある者全てが味方である保証などどこにもないのだから。
次の月曜日に上司の姿を見た時どうしようかと思ってしまう。どのように言葉を交わそうかと。
2004年11月13日(土)
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