一色達夫の日記

2007年11月16日(金) 日陰にハウスがなぜできたのか

自分の限られた時間を、気分が乗らないことの解説に使う憂鬱さを思いつつ、これも市民の税金の使い道を監視する議員の勤めと思い、今しばらく「食品加工流通コンビナート構想」のことを整理してみよう。

この構想の中心技術だというMH冷凍機の実験装置。最初は市内の老舗企業の敷地内に国からの1億円の補助金をもらって設置された。何の機会だったかで装置が稼動している時に多人数で見学に行き、冷凍庫の中でマイナス何十度かを体験して、これは面白いと感じたものだった。
だが、それっきりだった。

しばらくして水素何とかいう講演会があって、この講演会の中でMH冷凍機のことが話題となった。そこで、この装置のその後が気になって何人かで見学に出かけたのだが、装置は動いていない。あれほど講演で推奨しておきながら、肝心な装置を動かさないでおくとは如何なものかと疑問に感じた。

サイクスの運営内容について、例の防災事業をきっかけとして疑問点が出てきて以来、MH冷凍機のことを含めての事業について出来る限り調べていった。結果として導きだされた西条市における食に関する事業についての私の評価は、「あらぬ方向に行っている状態」といえようか。

MH冷凍機のその後は、二台目をある企業の敷地内に設置したのだが、この装置でどんな結果がでたのか、皆目分からない。機会あるごとにサイクスに委託した事業結果を情報公開請求しているが、それでも分からない。
設置されてから3度ほど装置を見に行ったが、誰かが何かしているところに行き会ったためしが無い。
そもそも2台目をこの企業に設置しなければならない必然性が分からない。

この企業の社長さんとは二三度話をしたことがあるが、なかなかのアイデアマンである。そんな人物だから、この人の工場もなかなかものだと私は見ている。
工場の建屋は東西に建てられ、正面南向きの敷地を広く取り植栽が綺麗に施され、その一角には陶芸教室が出来る建物もある。工場の裏側は少し空け、建屋は他の企業から若干隔てており駐車場や資材置き場として使用しているようだ。
要するにアイデア社長らしく、理にかなった工場の立て方なのだ。

二台目のMH冷凍機は、この工場の裏側の空き地に設置されているが、この場所は工場の業務になんら差し障りの無い場所だったからだろう。
そんな経過を辿りながら今日を向かえ、二台目MH冷凍機にパイプを繋いでイチゴハウスを立てたということ。

この陽の当たらない場所に、今度また市民の税金を使って老舗企業の敷地にあった一台目のMH冷凍機を移設してきて、二台でなにかの実験を始めるということだ。

日陰の身というのは、社会の一般常識ではあまり良い表現ではないようだが、西条市が取り組む「食品加工流通コンビナート構想」、はたして陽の目を見る日はあるのかな。


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