一色達夫の日記

2007年11月12日(月) 見切りを付けられず日陰にハウス

光合成のメカニズムを教わるのは小学校の何年生の時だろうか。
地球の生業の基本を理解しておくため理科という科目が設定されているということは、世界共通のことだろうと推察する。

地球の環境のなかに生きる動植物の中で、人間という一種類だけが「知恵」というものを体系的に広めていくことによって、何十億という個体数を有するまでに増え続けている。
だが、ここまで増殖し続けた人間でも、地球の環境から得られる恵み無くして生き続けることはできない。そことを自覚する人間が少なくなると、そう遠くない終末に向かって突き進むことになる。

人間社会に必要なエネルギーというものは、そのほとんどを石油から得ているが、枯渇が見えてきた現在、他の代替エネルギーを求めて世界中の研究者がしのぎを削る。

そんな動きの中の、ほんの小さな試みとして西条市が取り組んだ「MH冷凍機の開発」は、最初の考え方は間違ってはいなかった。
それが、一色達夫にケチョンケチョンにけなされるに至った理由は、研究に見切りを付けることができなかったからだと感じている。

石油に代わるエネルギーとして、地球環境の中に無尽蔵に存在する水素が注目され、その研究成果もゆっくりではあるが実を結びつつあるようだ。
そのひとつとして、日本製鋼所が開発した水素吸蔵合金というものがあるようだ。この合金の使い道として冷凍冷蔵庫に使っているフロンに変わる熱媒として考えたのがMH冷凍機。
水素吸蔵合金を中心として、熱交換を行うシステムに利用したのが工場廃熱(熱い)と地下水(冷たい)。

このシステムの、「地下水・工場廃熱・水素・新技術」というキーワードに興味を示して西条市が取り組んだということ。(この経緯は知らないが)

人などというものは、自分の知らないものを提示されると興味を示し、まずは賞賛しようとする。そのような性質に向き合いシビアに断定するには、豊富な経験と知識と権威に媚びない冷静さが必要なのだろう。
このようなことを言うと、「一色達夫はそんなに偉いのか」と、すぐに陰口を叩く輩がでてくる。

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資本主義経済において、多くの利益を得ようと人々は数限りない知恵を出してきた。だが、その基本は、「人よりも早く違うものをそして多量に」ということだろうか。その地域で採れた物が余れば保存し、そのものが無い他の地域に運ぶことによって喜ばれる。そこから発展し続けた人間社会は、ワットの蒸気機関の発明から飛躍的発展を遂げていき、やがては科学技術の発展によるフロンを利用した冷凍冷蔵庫に行き着いたということだ。

あまりにも増えすぎたフロンの利用によって、地球環境の破壊が現実のものとなってきた現在、そして人類の終末がそこまで見えてきた時にいたって、その引き伸ばしに挑戦している真っ最中。
フロンという最高の熱媒を見つけたから世界中に広まり、そして急激に人間の歴史を変えた。その熱媒に変わるものがそう易々と見つかるだろうか。
MH冷凍機は 面白い 素材ではあるのだろうが、フロンに変わる 商品 として市場に出るかどうかは未知数。

結論をいうと「そんなものに西条市民の税金をいつまでもつぎ込むことは無い」ということだ。
それが出来ず、日陰にハウスを建てていったい何をやることやら。

つくづく「はだかの王様」という童話を思い浮かべる。
見えない糸を身にまとう「はだかの王様」はいったい誰。そして、「はだかの王様」に見えない糸を着せる大臣達は誰。王様ははだかだと見えていながら物言わぬ国民はいないのだろうか。

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「食品加工流通コンビナート構想」の地域理解促進と産業振興戦略策定及び戦略具体化調査 報告書 平成18年3月 株式会社 開発計画研究所 編集 124ページ 参照


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