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サイ
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2013年06月28日(金)
落し物?

夜中。
仕事帰りの細い道。
車はよく通る道。

ど真ん中にカブト虫みたいなものが落ちてた。
落ちてたの。カブト虫みたいなのが。

自転車で通り過ぎてから、
一呼吸置いて振り返った。

"え?君・・カブト虫・・・だよね?"

近寄るとやはりカブト虫。
車来たら轢かれちゃうかな。

"君、潰されちゃうよ?"

勇気を出して、小さい方のツノをつまんで持ち上げた。

カブト虫って爪痛いんだよね。
小さい方のツノをつまむと爪届かないから大丈夫。

周りを見回したけど背の低い木や草しかない。
幹が無い。

カブト虫つまんだまま再度自転車にまたがり、
少し走って見つけた木につかまらせた。

記念に写メ撮ってみた。
へったくそな写メ撮れた。


一人でブツブツ喋ってた僕は、はたから見たら変な人。



何だか興奮して、
親友に電話した。

(夜中にこんなくだらない話を、穏やかに聞いてくれるありがたい親友です・笑)


僕 "こーでこーであーでね!こうだったんだよ?すごくね?"

親友 "すごいねー夏だねー、ケータは優しいねー"
↑僕を甘やかす親友

なんて会話しながら走ってた。
次は太い道路。


"バツンッ!! ビタッ"




反対車線のデカイ道路標識、


に、ぶつかって、道路に何か落ちた。



まさかの・・・






カブト虫。


"また落ちてる!!"

電話しながら道路を渡り、またつまみ上げ、走り出す。

"あわわわわ・・!!"


適当な木が無い。

あわわわわ

今度のやつは超元気で、暴れる。

ちょっとしたら羽ばたき始めたので、思わず放り投げる。

しかしまた反対車線のど真ん中に落ちて、ひっくり返りバタバタ・・

ひー

丁度車が来ない。

足でひっくり返し、再度つまんで走り出す。

' ギギィー'
カブト虫が鳴く。


ひぃぃいぃ


やっと木が見つかりつかまらせる。



はい、おしまい。







何がありがたいって、
僕のくだらない話な付き合ってくれた上に、通話中にまたカブト虫ひろって実況中継する僕の電話を、
切らずに穏やかに聞いてくれる親友ね。






拾ったのはどっちもオスだったから、
頑張ってメスに出会って子孫残せよ!
と思った。




じゃ、おやすみ!