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日々。
サイ
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2002年05月11日(土)
触れるだけで。

キスさえもするタイミングを掴めなくて、一晩中ただ傍にいた。
昨日は、そんな、中学生みたいな日。

でも多分、そのタイミングはいっぱいあった。
僕に勇気がなかっただけ。

彼女は、素直に言葉をくれる。
素直だけど控えめ。お互いそんな感じ。緊張のせいもあるだろうか。

前は結構困ってばかりいた。今の彼女と話すのは心地いい。
穏やかだけど、でも痛むくらい愛おしく思う瞬間が確かにあって。

彼女は綺麗に笑う。
口角が、スッと上がる。瞳は、真っ直ぐこっちを向く。
僕は未だに、困ってるような泣いてるような顔で笑うみたい。
それも好きだと言ってくれたけど。笑うのが余計照れくさい。

肌は、きれいで、柔らかい。吸い込まれるように触れる。吸いつくような。
何度も、何度も、その頬に口づけたくなったのに。出来なかった。