5月7日、夜中。 彼女と会った。二度目。
いろんなこと話して、いろんな表情を見て。 僕も何時の間にか惹かれた。
こんな風にドキドキするのはどれくらいぶりだろ? 忘れてた。 触れたくても触れられない。 目を、見つめ返せない。
彼女がこっちをずっと向いてるの、知ってる。 時々、チラと見ると、満面の笑み。 笑顔に屈託がない。 良く笑う。 何でそんなに笑顔なの?って聞いたら。 一人にしか見せないよ?だって。
朝、帰りのホーム。彼女の家の近くの駅。まだ帰りたくなくて。 でもお互い仕事で。 わかってたけど『やだ。』って駄々こねた僕。 次の電車には乗るって決めて、 首の後ろに顔を寄せた。 いい匂い。SAMRAI WOMAN。 これからの僕のお気に入りの匂いになるだろう。
時間ギリギリで、僕からやっと求めたキス。 彼女が噛んでたグレープフルーツガムの味がした。 甘い。 「もう一回」 やらかい口唇と頬。 僕がうまく笑えないのは、緊張してるせいだ。
「初めて“恋をする”んじゃなくて“恋に落ちる”感覚をあなたに感じました。初恋?」
彼女がくれた、言葉の一つ。 「私きっと、すっごい好きになっちゃいそうかも。」
うん。僕もきっとそうなるよ? まだ、始まったばかり。 「好き」をこれからゆっくり育てよう。
機嫌は最高潮。 だって仕事でお客さんにもてまくっちゃったもん。 「あなた可愛いわねぇ〜」ってさ。 男だと思ってるのか女だと思ってるのか知らんけど。笑 痩せたんだ。制服のパンツが、ピッタリだったのが、 余裕できたの。やったーっ
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