2009年12月08日(火)  「たまちゃん ほいくえん いきたかったよぉ(涙)」

保育園でインフルエンザにかかった子がちらほら出て来たので、なるべく登園を自粛してくださいと言われる。打ち合わせのない日は自宅のキッチンで原稿を書いているので、家で見れないことはない。そういうわけで今日は自宅保育。「ママはお仕事があるから、たまちゃん一人で遊べる?」と聴くと、「うん。たまちゃん あそんで ママ まってる」と物わかりのいい返事。ところが「ママ まだあ?」にはじまり、「ママ おしごと おしまい」の催促。近視鏡と疲れ目防止と眼筋トレーニングを兼ねてピンホール眼鏡をかけて作業しているのも気に入らず、「ママ こわいから やめてよ」。

よーし、ちょっとだけね、と絵本を一冊読んでまたパソコンに戻る。まとまった時間を取れないと考えもまとまらない。エンジンをあたためたと思ったら冷まされる連続でスピードに乗れない。

仕事にならないので、mixiでソーシャルライブラリーというアプリを始めて、今井雅子(いまいまさこ)関連の作品を本棚に並べたりする。そんなことをする暇があったら、子どもの相手をすべし、とパソコンの電源を落とした。

今日片付けるはずだった仕事を大幅に削り、たっぷり遊んだつもりではあった。しかし、それはわたしの一方的な評価だったことがわかる。帰ってきたパパが「たま、良かったねえ。ママと一日一緒にいられて」と声をかけた途端、みるみる目に涙が盛り上がり、あふれ出した。「たまちゃん ほいくえん いきたかったよぉ」。そして、しゃくりあげながら担任の先生の名前を呼んだ。

そっか、足りなかったか。保育園では、先生たちはとことん相手をしてくれるもんね。生返事なんかしないもんね。一緒にいるのに遊んでくれないママは、つまんないね。

「愛情の反対語は無関心」という言葉を思い出す。明日は一日、一緒に遊ぶことを仕事にしよう。

2008年12月08日(月)  手抜き母の子守話
2006年12月08日(金)  マタニティオレンジ40 東大へ行く
2004年12月08日(水)  『frame』 by Takeshi Sasaki

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