2008年04月20日(日)  団体新婚旅行in熱海2日目

昨日の雨が上がり、今日は暑いぐらいのいい天気。バイキングの朝食で腹ごしらえし、船着き場まで15分ほど歩いて遊覧船に乗る。ディズニーランドの『カリブの海賊』の上下動を大きくしたみたいに揺れるので、船酔いに弱い福ちゃんはみるみる顔色が悪くなり無口に。途中、甲板に出て、船のまわりを飛び交うカモメの群れにえさ(かっぱえびせん)を投げる。娘のたまは「わあわあ」と興奮。

続いて、太宰治や坪内逍遥など文豪たちに愛された旅館を熱海市が買い取って公開している『起雲閣』へ。ここは前に来てとても気に入ったので、また来たいと思っていたのだけど、福ちゃんさとちゃん夫妻は昨日も来たのだとか。「ここをつぶして高層マンションが建つところだったのを2万人の署名が救ったんです」とガイドさん。1919年に別荘として築かれ、1947年に旅館となり、2000年に熱海市の所有となったそう。毎日話しているうちに名調子が生まれるのか、起雲閣について話しだしたら止まらない。

そのガイドさんおすすめの喫茶室で休憩。見事な庭を望み、アンティークのソファに体を沈め、優雅にいただく熱海紅茶(熱海産マーマレードでいただく)が400円。熱海産マーマレイドを添えたクラッカーが100円。入場料500円を足しても、このティータイムはお値打ち。

花が咲き乱れる庭を散策すると、市民コーラスの練習の声が聞こえてくる。建物の一部は市民の文化活動に開放されている様子。歴史と趣のある建物に歌声を響かせるなんて、贅沢で粋だ。熱海市は本当にいい買い物をしたと思う。

起雲閣の方に「この辺りでお昼をするのにいいところはありますか」と尋ねたら、「どこかを特別におすすめするわけにはいかないんですが」と付近の地図を渡してくださった。3時までやっているという『柴竹』を訪ねると、これが大当たり。「金目鯛の煮付け」「桜えびのかき揚げ」など四品から一品を選ぶと、刺身や小皿がついた定食に。その皿のひとつひとつが「むむ、これは!」と目を見張る出来ばえ。刺身は新鮮だし、煮付けの味付けは絶妙だし、ごはんが進むこと進むこと。

おなかいっぱいになって店を出ると、もう四時。関西組は今から出ても着くのは夜。名残を惜しみ、「また旅行しようね」「今度は関西?」「北海道か九州もいいねえ」などと話して解散。たまが眠ってしまったので、駅までベビーカーを押して歩いていると、絵本が並ぶお店を見つける。熱海に美術館がある戸田幸四郎さんの絵本やグッズを扱っているショップだった。入口の鍵はかかっていて、お隣の洋品店に声をかけると、洋品店を閉めて応対してくださる。色づかいも絵のタッチも明るく楽しく優しく、わたし好み。記念に何を買って帰ろうかと目移りして選んだのが、『リングカード・あいうえお』と『リングカード・どうぶつ』。カルタみたいに絵を描いた一枚一枚をリングで束ねたもので、学生時代の英単語帳の子ども版のような感じ。帰りの新幹線でたまがぐずったときに見せたら、泣くのを忘れて見入り、早速役に立った。

2007年04月20日(金)  マタニティオレンジ108 助産院で赤ちゃん同窓会 
2005年04月20日(水)  東京ハートブレイカーズ公演『黒くやれ』
2002年04月20日(土)  16年ぶりの再会

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