2008年04月14日(月)  マタニティオレンジ268 三浦太郎の絵本で所有格の「の!」

娘のたまが風邪で保育園を休んでいる間、長い一日を狭い家で過ごす「間」を持たせるのに苦労した。外を走り回らせれば疲れて昼寝してくれるのだけど、熱があるときは、その手が使えない。退屈すると「バーニー、み!」(Barneyのビデオを観る!)と言い出す。テレビをおとなしく観ていてくれる間に仕事ができるので助かるけれど、親の仕事を放棄しているようで気が引ける。

「テレビより絵本読もうよ」と言うと、絵本を突っ込んだ紙袋からお気に入りの一冊を引っ張り出して来る。最近はまっているのが、『わたしの』。「おおきいいす ちゅうくらいのいす ちいさいいす わたしのどれかな?」と語りかけると、絵本の中の小さい椅子を指差してから、ダイニングにある自分の椅子を指差し、「の!」と得意げに言う。それから、目につく自分のおもちゃやシャツを次々と指差し、「の!」「の!」「の!」。所有格の「の」を覚え、手当たり次第に所有権を主張しているのが微笑ましい。

同じ作者・三浦太郎さんの『くっついた』と『なーらんだ』も楽しい本。作者のあとがきを読むと、自らの子育てが創作のヒントになっている様子。「くっついた」「なーらんだ」というシンプルな言葉の繰り返しは耳に心地よく、くっつくものや並ぶものの題材を選ぶセンスも洒落ている。

動物のシルエットを象ったバス停に動物の形をしたバスがやって来る『バスがきました』も、たまの心を鷲づかみ。「バスがきました」のフレーズが出てくるたびに「たー」と唱和し、「ぴょんぴょん」とうさぎになって跳ねたり、「ちゅーちゅー」とねずみになって鳴いたり、「ガオ」と両手でたてがみを作ってライオンになったり、大忙し。今のところ、わが家では、三浦太郎絵本はことごとく大当たり。

2007年04月14日(土)  京都の青春
2005年04月14日(木)  マシュー・ボーンの『白鳥の湖』
2002年04月14日(日)  おさかな天国

<<<前の日記  次の日記>>>