2007年11月10日(土)  「神憑り」な女優・内田淳子さん

友人でCMプロデューサーの山下さんから「東京で本格的に仕事することになった関西の女優さんと会うんですが」と声をかけていただき、新宿御苑のミュンヘ。山下さんから女優の内田淳子さんと所属事務所ユマニテのマネージャー・玉井さんを紹介される。山下さんは十年ほど前に舞台で内田さんを観て雷に打たれ、以降、足しげく舞台を見ては「お仕事しませんか」と声をかけてきたのだけど、まだ成立はしていないという。それだけ長い知り合いでありながら、一緒に食事をするのは初めてということで、「こんな貴重な場に居合わせちゃっていいんですか」と恐縮。石川県出身で大学は京都だったという内田さん。わたしの学生時代の下宿のすぐ近くに住んでいたことがわかり、食べ物屋の話で盛り上がる。玉井さんのお姉さんが前田哲監督と親しいこともわかり、共通の話題が接着剤になって、あっという間に打ち解けてしまった。

舞台の内田さんは素顔とはがらりと変わり、「神憑り」になるのだという。「今井さんも一度観たらびっくりしますよー」と山下さん。知る人ぞ知るすごい女優さんなのだった。舞台版『紙屋や悦子の青春』のヒロインも務めていたそうで、「出産前に見た最後の映画があれだったんですよ。元祖・紙屋悦子は内田さんだったんですかー」と興奮。ぜひとも生のお芝居を観てみたくなる。12月12日(水)〜16日(日)、こまばアゴラ劇場にて上演される壁ノ花団の第三回公演『悪霊』で「だだっ広いジャガイモ畑に生えている女」の役をやるのだそう。

二次会は、以前山下さんに連れてもらったことのある新宿三丁目のburaへ。ここは映画関係者がよく集まる店とのこと。「『子ぎつねへレン』の」と山下さんが紹介してくれると、プロデューサーの名前がすぐに挙がり、「ときどき見えますよ」とのこと。三人の共通の知り合いであるキャスティングの山内さんも合流し、内田さんのマネージャーの玉井さんがうちの娘のたまに似ているという話、内田さんが京都でのアルバイトで知り合った嘘のような本当のお嬢様の話、など時間を忘れて話しこむ。夜飲みに出かける機会が年に数えるほどになると、ここぞとばかり楽しもうという気持ちになり、ありがたみがある。

2004年11月10日(水)  トレランス二人芝居『嘘と真実』
2002年11月10日(日)  黒川芽以フォトブック

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