2007年08月14日(火)  マタニティオレンジ158 おおたま ちいたま

6月3日に女の子が生まれた友人げっしー&イトウ夫妻の家に遊びに行く。こちらの赤ちゃんの名前も「たま」ではじまる。二人あわせて「たまたまちゃん」と呼んでいるのだが、どちらも「たま」でややこしいので、「おおたま」「ちいたま」と呼び分けることにした。

昨年8月22日生まれのおおたまより約9か月半遅れて、人生にデビューしたちいたまちゃんは、ようやく2か月半になったところ。一年も差がないというのに、顔の大きさも手足の長さも大違いで、「あと9か月でこんなになるのかあ」「9か月前はこうだったのかあ」と二人のたまを見比べながら親たちはしみじみとする。

新生児だったたまを抱っこして出かけると、吸い寄せられるように子育ての先輩と思しき方々が近づいてきて、「赤ちゃんってこんな小さかったっけ」「そうそう、こんな感じだった」などと少し昔や遠い昔のご自身の子育てと重ね合わせ、懐かしがっていた。ちいたまちゃんを抱くと、その重みややわらかさが、新生児だった頃のたまを抱っこしていた記憶が蘇る。抱くのもおっかないような軽くてやわらかい体、なのに爪も髪の毛もまつげもちゃんとあって、しっかり呼吸して、ちっちゃな手には驚くほどの力がある。危なっかしさと力強さが同居している生まれて間もない赤ちゃんには、間もなく一才になるおおたまにはない引力がある。

たまがちいたまちゃんぐらいだった頃、手足がよく冷えて、そのたびにドキドキさせられた。夜中にひんやりした足に触れて、「体が冷たくなってる!」と焦って、口の前に手を当てて息をしているかどうか何度も確かめたりしたこともあった。抱っこひもで出かけるときも、心配で、小さな手をずっと握ったまま歩いていた。はじめての子育てを手探りしながら始めた時期だから、生まれてから半年ぐらいの記憶は、とくに鮮明なのだろう。半世紀も前に子育てを終えたようなご婦人が、新生児を見た瞬間、タイムスリップのスイッチが入るのもうなずける。

2004年08月14日(土)  シナリオ合宿は体育会ノリ

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